内容説明
「サガ」とは、語り、語られた出来事、物語の意。十三世紀頃のヴァイキング時代に人々がノルウェーからアイスランドへ入植した経緯、活躍した英雄、血族同士の復讐、異教時代の魔法や呪いなどを活写した壮大な史伝的散文作品のうち、本書は圧巻とされる六篇を収める。最新の研究を踏まえた図版・系図・地図・文献案内付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
5
現代のグイン・サーガと違って、『アイスランド・サガ』はエンタメではない。だから、「このクソ野郎」と思うやつが死ななかったり、逆に生きてほしい人が死んでしまったりする。そしてひたすら暴力と殺人のオンパレード。部族社会は殺傷の割合が３割りという数字があるが、それを彷彿とさせる世界。部族社会的な世界だったアイスランドの世界、ゲルマンの世界が見える。2024/07/02
