内容説明
AI時代の世界覇権の行方を左右するもの、それはデータ、計算、人材、機構の4つの戦場だーー。前著『無人の兵団』でロボット兵器の実態をスクープした著者が、「知能」を持つ自律兵器やサイバー戦など、戦略資源としてのAIをめぐる暗闘の実情を炙り出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
57
軍事や国内秩序維持に焦点を当てたAI活用の最前線がテーマ。前捌きで世界のAI開発に関わる産業構造についてしっかりお復習いした上で、巨大テックからスタートアップに至るまで政府や国防総省との関わりの微妙な側面や巨大市場としての中国を意識し悩ましく揺れる姿なども実例で浮き彫りに。また国防総省の未だ手探りのAI導入体制も。現段階では米中のテック総合力は米国優位であるが、高度な教育研究を経た人材の環流やリクルートに積極的な中国は軍事では一枚岩。対照的にステークホルダーを含め種々の葛藤を許容する米国は気を許せない。2024/11/16
スプリント
10
ページ数がかなりありますが 章ごとのページは少ないのでサクサク読める。 AI覇権が争われている4つの戦場と今後の動向について知ることができる。2025/11/29
静岡茶
6
著者は元米国陸軍で自立型兵器開発に携わった方。米軍とAIベンチャー企業AIの連携や、軍事転用の難しさ、課題がよくわかった。初めて戦車が配備されたソンムの戦いを引き合いに、AIが現代戦をどのように変えるのか。イラク戦争のような一方的な戦果になるのか、はたまたAIが戦争の費用対効果を算出し戦争を人間が諦めるようになり、戦争行為そのものが消えるのか答えは出ないが、いまから想像しておくべき事だろうと感じた。2024/08/18
にしの
5
面白かった。中国の新疆ウィグル地区での監視網がここまでになっているとは思わなかった。まさにディストピア…。およそ2022年(〜GPT3)までの話なので、3年後の今の現状含めて、AI技術の進歩の凄まじさを感じる。米国防省の人の本なので、民主主義国家がAI分野で共産主義国に負けないことに凄く重点が置かれている。スプートニク・ショックのように、技術躍進に繋がるだろうか。国防・戦争においてのAI。日本が半導体用の化学薬品・フォトレジスト生産で世界シェアの90%を握っていることを初めて知る。すごいな……。2025/11/29
薫風
5
国防、AIともに関心が高いので手に取ってみましたが、あまりの情報量の多さに記憶力がついていけず途中斜め読みに…。ただ、昨今の防衛領域におけるAI開発競争を理解するという目的においては、十分に役割を果たす良書かと思います。科学技術による戦争兵器は過去人類に恩恵ももたらしており、例えば銃火器は花火に、原爆は原子力発電に応用されていますが、AIは果たしてどうなるか。2025/04/09




