ちくま新書<br> パリ 華の都の物語

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ちくま新書
パリ 華の都の物語

  • 著者名:池上英洋【著者】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 筑摩書房(2024/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076243

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内容説明

ケルト人の集落に端を発するパリは、今も街のあちこちに過去の時間を宿している。伝統を重んじつつ新陳代謝を繰り返す芸術の殿堂ルーヴル美術館、ナポレオンやオスマンの都市計画、豪華絢爛なオペラ座の秘密、ピカソの「洗濯船」とシャガールの「蜂の巣」、パサージュとカフェ、歴史に名を刻む死者たちが眠る墓地……。この唯一無二の街を美術史家と歩き、体感しよう。貴重なビジュアル資料を含むカラー図版約300点とともに読み解くパリの歴史と芸術のすべて。美術館案内付き!

目次

はじめに パリ体験という現象/第一章 いにしえのパリ/ルテティア/ガロ・ロマン/背教者ユリアヌス/ゲルマンの都の守護聖女/初代の王クローヴィス/コラム パリの美術館1 ルーヴル美術館/第二章 キリスト教中世のパリ/フランスの誕生/国の原型/カペー朝──フランス代々の王家の祖/王都パリの建設/シテ島の整備と大聖堂/ヴァロワ朝と最初の共和主義者/牢獄と狩猟の館/コラム パリの美術館2 クリュニー美術館/第三章 王家のパリ/ブルボン王朝/初代の王アンリ四世とあらたなインフラ事業/王妃と愛人/太陽王とパリの因縁/コラム パリの美術館3 カルナヴァレ美術館/第四章 革命期のパリ/革命の足音/動乱の始まり/激動の跡/ナポレオンと建築事業/コラム パリの美術館4 オルセー美術館/第五章 パリ大改造/逃げ出す王たち──フランスのお家芸/オスマンの大改造/オペラ座/万国博覧会/女神・塔・メトロ/コラム パリの美術館5 プティ・パレ/第六章 芸術の都/サロン(官展)と落選者展/普仏戦争とパリ・コミューン/印象派のパリ/さまざまな分野での「改革の世紀」/コラム パリの美術館6 マルモッタン・モネ美術館/第七章 二つの大戦とその後/ベル・エポック/第一次大戦のパリ/エコール・ド・パリ/占領下のパリ/戦後の拡大/コラム パリの美術館7 ポンピドゥー・センター/第八章 パリの諸相/死者が眠る/その他の教会/テンプル騎士団とフリーメイソン/パサージュとカフェ/シャネルとモード/異文化との共生/コラム パリの美術館8 異文化を知る──ユダヤ、アラブ、東洋/第九章 イル ド フランス──日帰り散策のススメ/1 サン ドニ──王の眠る場所/2 フォンテーヌブロー──フランス近代の立役者の宮殿/3 ヴェルサイユ──太陽王の宮殿/4 バルビゾン──外に出た画家たち/5 オーヴェール シュル オワーズ──炎の画家の最期の日々/おわりに ──セーヌの流れは絶えずして/主要参考文献/パリ入門書としての推薦書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

105
面白かったです。特に目新しいことはなかったけど、書き方が好感度高し。 パリって、生き物みたい。 パリほど、街自体が主人公で本になってる都市はない。2024/08/28

ラウリスタ~

12
イタリア・ルネサンスを専門とする西洋美術史家によるパリ案内。美術館や宮殿の案内を通して、パリの歴史にも触れる。基本的には年代順に、その時代が分かる遺構や美術館を紹介。ご夫婦で撮られたという写真がどれもきれい(文学研究者がこういう本に載せる写真って大抵素人っぽいが、本書はプロ感)。アトリエ(現在も居住者あり)の中に入らせてもらったりと、取材に力と時間を感じる(サバチカルとかで書いたのかな?)。アカデミーの設立動機がギルドの力を弱めるため=貴族趣味という指摘に納得。1867の万博には幕府と薩摩、佐賀も出展。2025/01/16

takakomama

5
パリの歴史と文化、芸術を豊富なカラー写真と共に解説。イタリア美術の専門家の著者にパリはどんなふうに見えるのかも興味深いです。美術が好きなのでコラムの美術館ガイドも楽しいです。2024/10/15

Humbaba

5
歴史がある街だからこそ、見えている風景が全てという訳ではない。見えているものそれ自体も魅力はあるが、なぜ今のかたちになったのか、それはどのような変遷を辿ってきたのかということもまた重要である。知らなくても美しいと感じることも、それを知ればその魅力は一層増す。長い歴史の中では良いことばかりではないのも事実だが、それもまた魅力を増すための要因にもなる。2024/10/15

お抹茶

3
16世紀末に始まったブルボン朝でパリは西ヨーロッパで最大の都市になり,アンリ四世はインフラ整備として街路や橋や病院を整備し,パリの美観の向上に邁進した。ナポレオン時代には,凱旋門,パサージュ,市場,水路が整備された。ナポレオン三世とオスマン知事は,交通網や下水道網の整備や直線的な道路を通すなどの大改革を行った。古典主義が掲げられたアカデミーに対し,19世紀後半には従来の基準から外れた新しいものなどを集めた落選者展も大々的に開催され,クールベや印象派の画家が登場した。コラムでパリの美術館を簡単に紹介。2024/07/10

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