内容説明
終活ブームで「葬儀」への関心は依然として高い。だが葬祭業は秘密のベールに包またままだ。戦後の葬儀業界の変遷と現在地を追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
101
三宅香帆さんは「教養とは、自分から離れたものに触れること」と言ったけれど、この本を読んでも教養が深まる訳ではない。ただ、知らない世界に触れる興味をそそるテーマではある。原価や利益率など、事業としての葬儀業に関心があったけれど、本書は、葬儀業の歴史的経緯や昨今の葬儀の変化(家族葬)などの説明が主で、市場規模1兆円~2兆円と言われるビジネスの秘密に迫る一冊ではない。葬儀も「消費」の一つであり、葬儀業は「サービス業」として経産省の管轄下にあるという。でも、市場原理がすべてを律するような事業ではない気がする。2025/09/29
ヒデキ
49
最近、葬儀を行ったのもあって読んでみました。 戦後のおそらく都市の場合を想定されていると思うので 私の実家のように同行組織があるところは、コロナ時くらいからやっと近代化が始まったような気もします。 「葬儀業」も段々小型化している中で 葬儀の仕方も変わってくるんんでしょうね 親戚で家でやらなくてはならない旧家があるんですが、 うちの葬儀の時に葬儀社さんに仕切ってもらえるか聞いてました。どんな形になるのかなと思っています2024/06/07
つちのこ
36
この冬に喪主として父の葬儀を行った。人生でそんなにない貴重な経験をさせてもらった。生前、何気なく話した「亡くなったら、家族葬がいいね」という雑談が、現実のものとなった。コロナ禍だったことも影響したかもしれないが、おそらく自分のどこかに家族葬一択という信念に近いものがあったからこそと思う。本書では変化してきた現代の葬儀全般について検証しているが、かつての住民一丸となって葬儀を執行していく義務参加型の風習は、葬儀業界の隆盛により激減している。簡素であろうが、見送る人たちの儀礼や思いが伝わればそれでよいと思う。2024/09/30
史
5
良くも悪くも新書。葬式についてのアレコレ。変わりゆく、とタイトルには書いてありますが葬儀史とかそういうことは書いているわけではなk、あくまで昨今の情勢と絡めた昔話を多数。軽く読めるのは良いものではあるが……。2025/10/27
Hisashi Tokunaga
4
近年の日本における葬儀について、葬儀ビジネスの視点から変質、展開を読み解くのがユニークで、その意義は大きい。新書版で一読できる質量がありがたい。葬儀を再考する上で良書。生前葬、生前予約への言及、「葬祭ディレクター1,2級」あるいは「全葬連葬儀事前相談員」資格の紹介は初見だったので興味深かった。葬儀の内容は性別、生計のゆとり、同居者の有無、が要因とのあえての指摘は腑に落ちた。また、葬儀のような儀礼は「改変可能」との指摘は同感。葬儀は一筋構成されていないのも実感。自助、共助、公助と多彩な法・行政からなる。2024/07/28




