岩波現代文庫<br> シモーヌ・ヴェイユ

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岩波現代文庫
シモーヌ・ヴェイユ

  • 著者名:冨原眞弓
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩波書店(2024/05発売)
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  • ISBN:9784006004774

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内容説明

シモーヌ・ヴェイユの34年の生涯は,「地表に蔓延する不幸」との闘いであった.工場でも,戦時下でも,嘘偽りなく,ありのままに世界をみようとした.膨大なテクストを読み込み,比類なき誠実さと,その原動力となった清冽な思考の全貌をみずみずしく描きだす.第一人者によるヴェイユ研究の決定版を文庫化.

目次

序 章 家族・師・独立――パリ(一九〇九―三一年)
1 伝説のアナトミー
2 思考のディアレクティケー
3 アランの哲学工房にて
第一章 全体主義と革命幻想――パリ/ベルリン(一九三〇―三三年)
1 世界との最初の接触
2 ドイツへの旅
3 有効な行動への模索
4 革命と抑圧のメカニズム
第二章 「遺書」としての「自由と社会的抑圧」――パリ(一九三四年)
1 原初の自由と社会の抑圧
2 分業の功罪
3 デカルトと近代科学の冒険
4 科学教育の大衆化
5 貨幣・機械化・代数学
第三章 教室・工場・戦場のはざまで――パリ/バルセロナ(一九三四―三六年)
1 教室から工場へ
2 テオリアとプラクシスの統合
3 工場から戦場へ
4 変貌するマルスの顔
第四章 大戦への序曲――ヴェネツィア(一九三七―三八年)
1 美の啓示
2 サン=レアルの創作と史実のヴェネツィア
3 転移する根こぎの悲劇
4 不幸な人びとの怨嗟と都市の存亡
5 憐れみと贖いの悲劇
第五章 不幸と注意力――ポルトガル/アッシジ/ソレーム(一九三五―四〇年)
1 無辜の人間の苦しみ
2 神と人間の認知のドラマ
3 不幸と匿名性
第六章 政治の空白と思索の充溢――ヴィシー/マルセイユ(一九四〇―四二年)
1 共和国の終焉
2 帰農の歓び
3 ヴィシー症候群
4 叛逆者/数学者の系譜
5 権力を増幅させる想像力
6 ローマとイスラエル
第七章 大戦と戦後のはざまで――ニューヨーク(一九四二年)
1 亡命者の敗戦処理
2 創造的注意
3 「前線看護婦部隊編成計画」
第八章 政治理論と神秘神学――ロンドン(一九四二―四三年)
1 根づきへの序章
2 権利と義務
3 人格と非人格の弁証法
4 思考の自由
第九章 根こぎと根づきの弁証法――ロンドン(一九四三年)
1 根をもつこと
2 金銭の功罪
3 根こぎと国民
4 仲介または架け橋
終 章 最後の使信――ロンドン~アシュフォード(一九四三年)
1 果実の放棄
2 有効な死
おわりに
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

41
シモーヌ•ヴェイユの評伝と言うべきか。ヴェイユ研究で邦訳も数多く手掛ける冨原さんの著作。フランスで扱いづらい存在だった事は左右両派にとって等しく都合の悪い存在だったのだなぁ。と。存在しない神に祈る。という一見矛盾したコトバこそまるで自分聖書二出て来る古代人のような狂おしい集中に見えてくる。2024/05/16

sk

4
行動と思索の強度。2024/12/22

犬猫うさぎ

0
ところで、いっさいの叡智は労働者の手に委託されている。ただし個別の労働を抜きにしては実現しないようなかたちで。ところが労働者はこの委託の事実を知らない。労働者から不当にも奪われている叡智を、類比をもちいて個々の労働と関連づけねばならないのだ。(100頁)2025/07/03

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