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内容説明
ある貴族の家系を、フランス革命から現代までたどり、その8世代の人々が直面した社会の変貌から、格差がなぜ生まれるのかに迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroh
22
ピケティの長大さに恐れをなしていたら、マンガ版が出たので。日本人にはちょっと読みにくいところもある。奴隷で豊かになっていく西欧の国。植民地であることを脱した国は、そこに資産を築いていたヨーロッパ人に賠償をしなければならない。1950年までそれを払い続けた国は、最貧国ハイチ。現代は複数のエリート体制、左派は高学歴エリート、右派は裕福な商人。外国人を敵視する社会自国主義。この本の時点でトランプ再選はまだ……2025/06/07
パン太郎
5
「なぜ不平等はなくならないのだろう?」フランスのある架空の貴族の八世代に渡る歴史を描くことでその核心に迫ります。蓋を開ける勇気はあるかな。マンガと侮るなかれ。2025/08/09
そらないわ
3
これはマンガと言っても、バンドデシネの形だから、ちょっと読みにくかったよ。 しかも、おいらが苦手な歴史!経済! ある一族の歴史とともに世界の歴史、イデオロギーの変遷をたどっているよ。 資本主義はもともと格差から生まれたもののようだね。だから、資本主義では格差は埋めにくいのかもしれない。 P151 「先祖の行為についての責任があるだろうか?」 「彼女自身が現在の不平等のどんな仕組みに関りがあるのだろう?」 「彼女の生き方の一体何が、あとに続く人々に恥ずかしい思いをさせるだろうか?」2024/09/02
kentaro mori
2
資本をうまく循環させること。資本主義にはフローが大事なんでしょ?⚫︎社会が豊かであればあるほど不平等が生じる可能性が大きくなる。その意味で奴隷社会はおそらく最も極端な格差社会だ。2025/01/16
monado
2
登場人物が全然覚えられないが、あまり関係なく読めてしまった。主に所得の累進課税の歴史に焦点があてられており、累進課税が弱くなり貧富の差が広がる現状が語られる。最後にピケティの提案がなされるが、どれも絶対実現しなさそうなことに絶望を感じる。2024/11/20