内容説明
アメリカCDC(疾病予防管理センター)で新型コロナ対策を陣頭指揮してきた遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のナショナルバイオ社副社長のニックに頼まれ、同社の研究所で古い肉片からエボラに似た未知のウイルスを発見する。「もしこのウイルスが活性化したら……」というカールの懸念は現実化し、次第に感染者が増えていく。やがてウイルスを生物兵器として利用しようとする存在が──。『TSUNAMI 津波』『首都感染』などで未来を予知し続ける著者が警告する、私たちを襲う未曾有の危機。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
20
流石高嶋哲夫作品。数年先の預言書か。コロナは抑え込めても、何倍も感染力が強く致死率も高い未知のウイルスはまだ潜んでいる。生き残ろうとするマンモス、古代人の移動、未知のウィルスを生物兵器にと企むロシアとアメリカ、そして軍需産業。絡むように環境破壊による温暖化がテーマ。永久凍土に眠っていたウイルスが目覚めたのは人類の自業自得。舞台はアメリカ、カナダ、ロシアだが、日本も例外ではないような危険をリアルに感じる。文中に描写されるマンモスと古代人の「墓場」の神聖さが祈りのように、読み手に問いかけ続ける。2024/05/24
ともも
5
既読2024/05/21
ハッピー
2
ダ・ヴィンチの新刊情報で気になった久しぶりの高嶋哲夫さん.コロナウイルスが落ち着いた2023年.遺伝子研究所の教授でCDCの顧問として働いていたカールに三万ドルの危険な仕事がナショナルバイオ社の副社長のニックから舞い込んだ.カールはその仕事でエボラウイルスによく似たウイルスを見つけた.そしてニックが感染し,ウイルスの宿主を見つけるため動き出したカール.その宿主はなんとシベリアで見つかった約三万年眠っていたマンモスだった!?地球温暖化が続く未来を予知する1冊です.2024/07/05
行き当たりバッチシ!
1
おもしろかったけど 疲れた・・・・。2025/03/31
慎次
1
流石の高嶋先生作品です。あり得そうで怖い…。2024/09/29




