内容説明
歳の離れた妹・ニィナと二人暮らしのキルトは、とある冒険者ギルドの受付として働いている。表向きは穏やかな青年で、いつも慎ましやかに過ごしているせいか、周りからは常にバカにされっぱなし。だが実は、その裏の顔はどんなモンスターもたちどころに倒してしまう伝説のSランク冒険者“黒銀の召喚士”だった。みんなにその正体を隠し、密かに上級モンスターを倒す日々。そんなキルトの陰ながらの支えもあり、成り立っていたギルドだったが……。 「貴様は今日限りでクビだ」 何も知らないギルドマスターから、ある日突然お払い箱にされてしまい――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
裏ではSランク冒険者として活動する、必ず定時で帰るギルド受付の少年が首にされたところで別のギルド長の少女に拾われ始まる物語。―――平穏を守る為、振るえ、天地震えるその力。 彼を解雇したギルドは没落し、そして少年は新天地で認められ、のびのびとその力を発揮する。そんな王道的な展開の面白さに満ちた物語であり、真っ直ぐに楽しめる物語である。新天地で力を発揮し、様々な陣営からあっという間に注目株となっていく少年。彼は果たして、どこまで望んだ平穏な生活を守り抜く事は出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/05/25