日本経済新聞出版<br> 音楽を信じる We believe in music!

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日本経済新聞出版
音楽を信じる We believe in music!

  • 著者名:村井邦彦【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 日経BP(2024/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296118939

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内容説明

僕らの力の源泉は何か。音楽そのものではないか。僕たちは日本の音楽のアイデンティティーを世界に示したかったのだ。

教科書にも載っている国民的愛唱歌「翼をください」で知られ、数々の個性的な名曲で歌謡曲に新風を吹き込んだ作曲家が、デビュー間もない24歳で音楽出版社「アルファミュージック」を旗揚げする。高校生だったユーミンの才能を見出し、今や世界の若者が「シティポップ」として注目する質の高い楽曲やコンセプトアルバムを次々と世に送りだし、アメリカのレコード会社と契約を結んで、YMOの世界進出を成功させる。その多面的な活躍を貫く「村井邦彦」の美学の源泉が、本書の此処かしこから顔をのぞかせる。
80年に及ぶ半生の時々の出来事を、カメラで活写するようにつづった自伝は、新しいカルチャーの勃興期に誰と誰が出会い、そこでどのような化学変化が起きたかがみずみずしく描かれており、時代を経ていささかも古びることはない。平成から令和にかけて登場したミュージシャンにとって、あたりまえのスタンダードが実はいかに新しく過激なものであったか、そのことを新たに発見する書になるであろう。あこがれからではなく、最初から等身大で欧米とフランクに向き合えた人たちが生み出した日本の音楽のアイデンティティーが、ここにはある。

目次

I 僕の履歴書

音楽を信じる/両親/北千住の家/暁星/波野君
ジャズ/慶應大学「ライト」/野尻学荘/キャンティ
ドレミ商会/作曲家デビュー/GSブーム/わずか10日で12曲
パリで音楽出版社起業/米国でも契約/ヤマハとガミさんと赤い鳥と
スタジオA/ユーミンの「ひこうき雲」/「翼をください」
勝新太郎監督の映画音楽/「美しい星」
アルファの名盤/A&Mというパートナー/YMO
檻から出て自由に/同窓会ライブ/
家族とともに

II パリの思い出

初めてのパリ
「マロニエの花が言った」のパリ
ショーが「はじめてパリを見た日」
バークレイ・レコードの仲間たち
「スワンの恋」と「パリよ、永遠に」
永井荷風とノルマンディー
モンパルナスのラ・クーポール
ミシェル・ルグランの夢を見た
「ふらんす物語」に描かれたキャバレー
さよならパリ

III 忘れえぬ人びと

アーメット・アーティガン
古垣鐵郎さん
辻静雄さん
梁瀬次郎さん

IV YMO前史

すべては「スタジオA」から
エイブ・ソマーとルー・アドラー
ハリー細野の「イエローマジック」
僕が知らなかった誕生秘話
日本の音楽のアイデンティティー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

18
『翼をください』作曲者、吉田美奈子『flapper』のプロデューサー、ユーミン、YMOの産みの親として、私の音楽遍歴でも、大きい存在である村井邦彦さんが日経新聞に連載した、『私の履歴書』に、書き下ろしを加えた本です。アルファレコード成功には、正統派の基本真面目な村井邦彦(フランスかぶれ)とヤンチャな山師体質の川添象郎(スペインかぶれ)のコンビネーションにあったのでは、その舞台としての『キャンティ』はサロンの面子が凄い。私的村井邦彦さんの名曲は『虹と雪のバラード』と『朝まで待てない』です。長生きしてください2024/05/25

O-chami

2
日経新聞連載「私の履歴書」に、新たに「パリの思い出•忘れ得ぬ人々•YMO前史」を書き下ろした一冊。学生作曲家がレコード店運営、パリで音楽出版社起業、荒井由実を見出し、アルファ·レコードからYMOを世界へ送り出し、日本〜米〜佛を股に掛け、日本の音楽界を新たな次元に導いたドキュメント。BGMは、彼の作曲作品メドレーで、デビュー作のヴィッキー「待ちくたびれた日曜日」~続いてテンプターズ「エメラルドの伝説」〜トワ・エ・モワ「或る日突然」〜辺見マリ「経験」〜タイガース「廃墟の鳩」〜極め付け赤い鳥「翼をください」🎶2024/08/14

naok1118

0
日経新聞の「私の履歴書」を書籍化したもの。村井邦彦さんなので当然音楽中心の話ではあるが、どちらかというと村井さんの半生と人脈を中心に音楽が周りを囲んでいる感じ。決して村井さんの音楽論ではない。むしろ村井さんのビジネスを中心に据えた表現になっている。まあ、日経新聞なのでそうかとも思う。別の機会にきっちり音楽論を展開してもらえればと期待している。2025/01/28

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