ちくまプリマー新書<br> 沖縄について私たちが知っておきたいこと

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ちくまプリマー新書
沖縄について私たちが知っておきたいこと

  • 著者名:高橋哲哉【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2024/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684790

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内容説明

沖縄になぜ基地が集中しているのか? 基地問題を理解し、その解消を目指していくためには、沖縄が日本に併合された経緯や、その後何度も本土の犠牲になった歴史を知らなければならない。 【目次】第一章 沖縄の歴史/第二章 構造的差別とは何か/第三章 沖縄から問われる構造的差別/対話 沖縄へのコロニアリズムについて

目次

まえがき/第一章 沖縄の歴史/一 琉球処分/沖縄は琉球という国だった/「処分」は侵略だった/「現代の琉球処分」/宮古・八重山「分島・増約」案/「日毒」という言葉/二 人類館事件/人を展示/「土人」発言事件/三 アジア太平洋戦争と沖縄/なぜ地上戦が決行されたのか/捨て石とされた沖縄/天皇メッセージ/マッカーサー発言/第二章 構造的差別とは何か/一 沖縄戦後に「戦後」は来たか/沖縄に「戦後」は来たか/米軍への抵抗と「復帰」運動/日米安全保障条約とは/二 基地の島・沖縄/「復帰」後も続く基地負担/沖縄への基地集中とその経緯/辺野古移設を望んだのは誰か/経済的に依存しているという俗説/日米安保体制を支えているのは誰か/第三章 沖縄から問われる「構造的差別」/一 沖縄からの「県外移設」論/本土から「押しつけ」られている/「県外移設」を求める市民/「琉球独立」の場合/沖縄の基地の「本土引き取り」論/二 新たな「沖縄戦」の危機/「台湾有事」問題/自衛隊の「南西シフト」/安全保障政策の大転換/求められているのは/対話 沖縄へのコロニアリズムについて 知念ウシ×高橋哲哉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
帯に「琉球処分、人類館事件、沖縄戦、アメリカによる統治、基地問題…」とある。でも、そんな歴史的事実を知ってほしいだけの一冊ではない。当然それらを理解した上で、沖縄の人たちが何を考え何を感じているかの本当を知っておきたいと、著者は訴えている。巻末の対談で知念ウシさんは「沖縄の現状は日本の植民地支配だと思う」と断言する。軍事基地の不均衡な集中は「人種主義(レイシズム)の現代的形態」だとも。琉球独立論や琉球先住民族論が沸き起こるほど沖縄の人たちが追い込まれている現状を、私たちは、どれだけ理解できているのだろう。2024/08/01

アキ

104
沖縄といえば、青い海、リゾート、美味しい料理とステレオタイプに思い浮かべるが、沖縄に住んでいる人から本土人はどう映るのか?明治政府の琉球処分、土人発言、太平洋戦争での捨て石としての沖縄、更に天皇のマッカーサーへのメッセージなど沖縄の歴史は日本本土を守るための防衛線であり、日本の人口の約1%の土地に米軍基地の約7割を押しつけている事実に見て見ぬふりをしている。無意識の植民地主義と指摘する社会学者がいる。沖縄を思いやるなら、基地を本土にもって帰るのが一番の連帯ではないかという声に黙るのを「権力的沈黙」と呼ぶ。2024/05/18

Nobuko Hashimoto

37
沖縄本を読む月間延長。非常にわかりやすくまとめられている。もともと別の国だった琉球を併合し、戦争中は本土への攻撃を遅らせる捨て石とし、戦後、特に「復帰」後は米軍基地の大半を負担させてきた事実と、その根底には植民地主義があることをきっぱりと説く。巻末の知念ウシ氏との対談では、「沖縄大好き♡」に潜むオリエンタリズムを指摘。戦中の島田叡知事をヒーローに祀り上げる動き(2本の映画)に対しては「ヤマト側の一種の文化戦略である」という評もあり。文章は柔らかいが、「本土」の人間の見ないふりに鋭く切り込み思考を促す。2025/08/03

kan

30
これは高校生に薦めたい。勤務校図書館の沖縄修学旅行棚の一冊だが、沖縄戦や基地問題等についてひととおり学んだ後に、自分の態度を振り返らせ、考え方を揺さぶる良書。特に知念ウシさんとの対談が示唆に富む。「本土」の人間の無意識の植民地主義による欲望、権力的沈黙、移住者ロマンへの批判は、沖縄の歴史や痛みや怒りや願いをすべて引き受けている「ウチナーンチュ」ならではの正直な思いだと重く受け止めた。安易な「沖縄大好き」の根底にある無意識のコロニアリズムが人を傷つけ、構造的差別と対立を深化させるという視点は生徒に伝えたい。2024/08/11

GELC

20
沖縄を本土の物理的な盾、政治的バッファーとして使う思想は松陰まで遡る。その流れを汲む政治家が牛耳る限り、この構造キープが絶対の路線だと理解した。平和憲法は尊いものだと信じているが、沖縄に犠牲を強いているという認識は無く、ドキリとさせられた。また、日本全体では沖縄は少数勢力なので、多数決を取ると今の体制支持者が圧倒的多数になるのは、民主主義の限界を突きつけられた思いだ。安保が必要なら本土も相応負担をということは至極当然の理論。本土の人間が、不当に優位な立場にあることを認め、利権を放棄する勇気、覚悟が必要。2025/07/19

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