わたしと日産 巨大自動車産業の光と影

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わたしと日産 巨大自動車産業の光と影

  • 著者名:西川廣人【著】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 講談社(2024/05発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065360590

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内容説明

■衝撃の回顧録、ついに刊行! 高度成長、バブル、経営危機、V字回復、そしてゴーン逮捕──ゴーン会長のもと、日産社長を務めた男はそのとき何を考えていたのか? 赤裸々に明かされる白熱の手記。グローバル化の渦中にいる全ビジネスマン必携の書。

■歴史学者・磯田道史氏推薦
「日産の歴史的経験を未来の道しるべに。本書の姿勢に心打たれた」

■国際化に翻弄される巨大企業に何が起こっていたのか?
──面接兼挨拶の日、私は日産本社(当時は東銀座)の十五階にあるゴーンCEOの執務室に呼ばれた。
 会議机をはさんで、私の前に腰を下ろしたゴーンは世間話や抽象的な話などは全部すっ飛ばし、いきなりこう切り出した。
「オーケー、サイカワサン。購買部にとって重要なのはコストダウンの目標を達成することだ。進み具合はどうなっている?」(本文より)
【本書の内容】
ゴーンとやりあい、マクロンに歯向かった日本人サラリーマン。彼が目撃した巨大産業「もうひとつの戦後史」
▼第一章 不正発覚
ゴーンと私は「対立関係」にあったのか/不正を知ったあの日のこと/検察からの口止め/ゴーンと交わした会話/逮捕までのメール/夜の記者会見
▼第二章 ゴーン事件とは何だったか
不正行為の実態/水面下で行われた工作/私に向けられた批判
▼第三章 「非主流」のサラリーマン
祖父との因縁/入社した一九七七年という年/入社式に「塩路会長が来られる」/購買部門に配属されて/「ケイレツ」の重さ
▼第四章 海外へ
英語で仕事をするということ/「ジャップ、ゴー・ホーム」/バブル景気に浮かれる日本に戻って/秘書課に勤務
▼第五章 ルノーの救済
ゴーンとの出会い/辻さんに言われたこと/ルノー幹部の雰囲気/日産リバイバルプラン/単身赴任をとりやめて/ルノーとの共同購買/内なる国際化へのハードル/日本人社員とは飲まない!/聞き上手の上司・ゴーン
▼第六章 ゴーンの変質
ゴーン、ルノーCEOに/ケリーの人事/ペラタ氏のリーダーシップ/ルノーにおけるゴーン/スパイスキャンダルの痛手/ゴーン政権を延命させた危機/行き詰まり
▼第七章 圧力
逮捕当日、午前のできごと/「悪者はサイカワ」の悪評/スナール新会長との出会い/残された禍根
▼第八章 退社まで
塙義一元社長から学んだこと/マクロンチームとの交渉/監視役としてのケリー/相談できる先輩はいなくなった/三菱自工・益子修さんとの共同事業/関潤、グプタという二人の後輩/日産勤めが終わった日
▼第九章 次世代のビジネスパーソンへ
日産の蹉跌とは何だったか/ゴーン改革の意義/求められるリーダーシップ/日本発ベンチャーはどこまで可能か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Da

2
仕事上関係あり、今年読んだ本の中でtop3に入るくらいは面白かった。2024/06/03

スコットレック

0
もちろんカルロス・ゴーンと接点はあるのだが、長年一緒にタッグを組んでいたという訳でもないので、いかにしてゴーンは闇に飲み込まれたのか、不正の真相とは、のような事には深く迫れていない。ただ、憶測で書くよりも余程誠実だと思った。 著者の西川さんは現在は日産を離れてしまっているが、そこで得た知見と経験(なかなか波瀾万丈の人生だ)、そして次代を担うリーダー達へのメッセージは多くの人の学びとなると思う。2024/06/06

エクセレントノーマル

0
読みやすく一気に読んだ。日産についてほぼ知識がなく、筆者がどの程度、ポジショントークであるかわからないが、ゴーンの功罪を区別して冷静に書いているところは信頼できると思った。日産改革の成功で名をあげ、長期政権を築く中、部下らが世代交代し、次第に物が言える人間が周囲にいなくなっていく。いつしか「カリスマ」から「裸の王様」に変貌したことが、事件の遠因になった。ビッグモーター問題で揺れたSOMPOの櫻田前CEOもそうだったが、カリスマ、ワンマンの功罪を考えさせられた。最後は自己陶酔のようでやや辟易させられたが。2024/06/02

つかはらあつし

0
事件のことならず、20年をかけた企業変革の例として最高に楽しかった!2024/05/14

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