経済安全保障とは何か

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経済安全保障とは何か

  • 著者名:国際文化会館地経学研究所【編】
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  • 東洋経済新報社(2024/05発売)
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  • ISBN:9784492444757

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内容説明

船橋 洋一/鈴木 一人/細谷 雄一/神保 謙/村井 純/柴田 なるみ/相良 祥之/大矢 伸/尾上 定正/富樫 真理子/越野 結花。
各分野における第一人者・気鋭の研究者を結集!
新冷戦下における米中・日米・日中関係、
デジタル・サイバー、エネルギー、健康・医療、生産・技術基盤。
そのベースとなる「経済安全保障」のかたちとは。
論点を整理し、日本がとるべき国家戦略について分析・提言。
東洋経済オンライン連載をもとに大幅改稿・加筆。

経済安全保障の“黒字”/“赤字”ということで言えば、日本は戦後、米国が主導し、構築した国際秩序とルールという大きな“黒字”を享受してきた。米国が内向きになり、ポピュリズムと分断の政治が広がり、中国が相互依存を武器化し、勢力圏を拡大するにつれてその“黒字”構造が“赤字”体質に変質しつつある。それをもう一度、“黒字”構造に作り替えることが日本の経済安全保障戦略には求められる。経済力を国際秩序とルール再構築のために戦略的に使うことを学ぶ必要がある。言い換えれば、「守る」だけでなく「攻める」ことが大切だということである。さらには、それを持続的に行うには日本の経済と産業の生産性と国際競争力の不断の向上、未来を実装するビジョンとイノベーション、そしてそのための人材と投資が不可欠である。「育てる」ということである。経済安全保障の最大の要諦は、「育てる」ことにほかならない。【序章(船橋洋一)より】

目次

序章 なぜ、今、経済安全保障なのか(船橋洋一)
第1章 経済安全保障とは何か(鈴木一人)
第2章 国家戦略としての経済安全保障(細谷雄一)
第3章 日米関係と経済安全保障(神保謙)
第4章 デジタル・サイバー安全保障(村井純)
第5章 経済安全保障とエネルギー(エネルギー安全保障)(柴田なるみ)
第6章 健康・医療領域の経済安全保障(相良祥之)
第7章 国際経済と経済安全保障(大矢伸)
第8章 安全保障生産・技術基盤(尾上定正)
終章 日本の経済安全保障はどうなるのか(細谷雄一)
補論1 経済安全保障100社アンケート(富樫真理子)
補論2 海外から見た日本の経済安全保障の議論(越野結花)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

44
図書館。地政学+経済=地経学(本書カバー裏折り返し)。船橋洋一:経済安保で重要なのは、政経分離の幻想を抱かないこと(18頁)。鈴木一人:戦略的自立性とは、対立関係にある国家へのサプライチェーン依存を減らし、自国調達(41頁)。細谷雄一:国民経済安保戦略とは、非軍事的なシビリアン・パワーとしての安保政策、省庁横断的な政府統一的アプローチ、官民連携(71頁)。国「家」安保でなく、国「民」安保という重さをとらえたい。村井純:サイバーセキュリティ面で日本は弱いという(119頁~)。2025/03/08

ceskepivo

5
経済安全保障を様々な角度から解説。自国にとって優位な国際環境を作るために、あらゆる手段を用いるという思想は、ポスト冷戦期でも変わらない。究極的には、人間の原始性に行き着くのではないか。その点、鈴木一人氏の「経済安全保障とは、政治が経済を手段として使い、市場に介入してそれを武器化する時代に突入した」という指摘は納得する。2024/07/21

ラピスラズリ

3
日本が経済安全保障にいち早く取り組んできた経緯が、軍事面での安全保障対策を避ける傾向があったことが挙げられるという点はおもしろかった。日本に先見の明があったわけではないと思うが、世界でも珍しい「反軍事主義」の日本が安全保障対策として取ってきたことが時代の変化によって大きな意味を持つようになったということだと理解した。2024/09/27

ゼロ投資大学

2
「経済安全保障」という概念が最近よく語られるようになってきたので本書を手に取った。概念自体は思ったよりも前から存在していたようで、世界情勢の変化からにわかに注目を集めるようになったようだ。食料・エネルギー・インフラなどの経済分野での安全を確保することで、自立した国家運営を可能にすることを目指す。2024/09/29

numainu

0
評価C2025/06/24

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