新潮文庫<br> フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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新潮文庫
フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

  • 著者名:望月諒子【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 新潮社(2024/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101033440

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内容説明

未発見のフェルメール作品『ニンフと聖女』がスイスで見つかった。その直後ニューヨークのメトロポリタン美術館からフェルメールの代表作『少女』が強奪され、日本人に買い取られたという情報が流れる。2枚の絵をめぐり絡み合うさまざまな思惑と、周到に張り巡らされていく幾重もの罠。天才詐欺師、悪徳画商、宗教団体教祖――くせ者たちによる騙し合いに勝利して、最後に絵を手にするのは!?(解説・西上心太) ※新潮文庫に掲載の図版は電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

307
長所も短所も前作同様。絵画の来歴や真贋に関する話になると楽しいのに”騙しあい”の部分は微妙。とんでもない経費をと無駄な手間をかけて巻き込めるだけ他人を巻き込んで独りよがりに大変がっているだけの大金持ちの道楽にしか見えない。いくらなんでも、もう少し必然性を担保してもらえるとハリウッド映画を鑑賞する感覚で肩の力を抜いて楽しめるのにと思う。タイトルにまでなっているフェルメール関連の蘊蓄をもっと掘り下げればいいのに、ブリューゲルも組み合わせたことで少し焦点がぼやけたようにも個人的には感じた。2024/06/24

KAZOO

120
ブリューゲルやフェルメールの作品などが出てきてしかも海外の人物なども出てきたりして、楽しめました。私の好きな細野不二彦さんのコミック「ギャラリーフェイク」を思い出しました。海外の古い教会で作家が誰ともわからない作品が盗まれたりニューヨークのメトロポリタン美術館からフェルメールの作品が盗まれたりして大きな話です。しかも日本では宗教法人がからんできたりします。さらっと読めて楽しめました。2025/01/26

dr2006

51
木部美津子シリーズで知った望月諒子だが、今作は絵画にまつわるミステリー、作者の抽斗の広さに驚いた。優しく微笑む「真珠の耳飾りの少女」はフェルメールの代表作だ。今や絵画のアイコンとなるぐらい超有名だ。巻中にはフェルメールの作品がカラー印刷で8頁も挿入されており、イメージを膨らますことが出来る。未発見のフェルメールの作品「ニンフと聖女」が発見された。しかしその直後、NYのメトロポリタン美術館からフェルメールの「少女」が強奪された。様々な思惑が塗り込まれた贋作の存在と真作の価値のメカニズムとは?面白かった。2025/09/30

maxseki

19
原田マハ作品のような美術ミステリーを期待していたが、思いのほかコンゲーム色が強く、ちょっと期待と違った部分も。肝心な駆け引き部分がわかりにくいのも気になった。それでもフェルメールをはじめとするバロック美術の世界が垣間見えたのはよかった。真贋判定がこんなにも難しいのかと驚かされる。2025/02/06

いっちゃん

18
めっちゃ面白かったんだけど!はじめましての望月さんです。相性がいいのか、文章が頭にスッと入ってきます。絵のことはマハさんに任せていたけど、いやいやものすごく分かりやすく美術界隈を説明してもらえた感ありです。マネーロンダリングとカルト宗教を線で繋げるのがまた見事でした。他の作品も読まなくちゃ!!2024/10/07

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