内容説明
人気女性作家6人による、心に沁みるアンソロジー
美味しい一皿、彼が口にしたことば、愛したものとの思い出、葛藤の記憶……。あの街の空気が語りかけてくるような、珠玉の短編6作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
306
6人の人気女性作家による競作。編集部が『いつか、アジアの街角で』を旗印に「オール読物」に書いてもらったのだろうか。だとすれば、アジアに関係があれば何でも結構ですといったくらいの相当に緩やかな縛りだったのだろう。タイトルをそのまま遵守しているのは、宮下奈都「石を拾う」と角田光代「猫はじっとしていない」くらいだ。中島京子は小説としてはともかく、題はお義理程度。桜庭一樹の文体は同人誌レベル。他は及第点ではあるが、残念ながら期待に沿うほどではなかったと思う。いっそ、縛りをきつくした方がいい作品が集まったのでは。2025/03/09
Karl Heintz Schneider
79
看板に偽りあり!「アジアの街角」と謳っておきながら、舞台となるのは台湾と香港の各一話ずつ。それ以外は舞台が日本だった。確かに日本もアジアではあるけれど・・・。「隣に座ったのが運命の始まり」という中島京子さんの話は面白かったし、「猫がゴツンと頭をぶつけてくる」という角田光代さんの話も面白かった。「アジアの街角」というタイトルでなければ、もっと素直に楽しめたのかなと思う。2024/06/06
星群
56
まず、なんと言っても、この果物たっぷりのかき氷に惹きつけられます。作家さんは、私のなかではすっかり顔馴染みの方ばかり。アジア色の濃淡はあったけれど、どの作家さんも楽しめました。あえてオススメをあげるとするなら、島本さんの『停止する春』が、今の私にはしっくりくるかな。もう少し暑さが残ってる頃に読めば、臨場感を味わえたかなと思うのが残念なところ。2024/10/02
きょん
48
台湾と香港にまつわるアンソロジー。どちらの国にも行ったことがないしあまり興味もなかったけれど、台湾の暑い空気の中でマンゴーかき氷食べてみたいし猫の街にも行ってみたい。大島真寿美さん「チャーチャンテン」角田光代さん「猫はじっとしていない」がよかった。2024/08/15
piro
46
アジアに纏わるアンソロジー6編。意外とアジア各地が舞台のお話は少なめで、日本での各地の人達との交流の話が多かったです。だから「いつか…」なのかな?大島さんの『チャーチャンテン』は変わりゆく香港を背景に、少しずつ距離を縮めるケリーと奈美子の様子にじんわり。昔の香港、行ってみたかったなぁ。角田さんの『猫はじっとしていない』は猫愛、台湾愛に溢れた一編。やはり一番行ってみたいのは台湾です!猫村(猴硐)も面白そう。2024/09/04
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