内容説明
古今東西の文学を自在に横断しながら、文学とは何か、言葉とは何かを解き明かし独自の文明論に至る、吉田健一随筆の真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tonpie
35
句点が少ない独特の文体は、英語のthat節がクセになったのかもしれない。読みなれるとバロック音楽のような覚醒感がある。古典と酒に明け暮れた趣味人のようなイメージがあるかもしれないが、「本当に重要な件」では、吉田健一はかくも過激な正論家であった。(以下引用) 【「思想」について】 言葉をせいぜい符牒位に見てこれを継ぎ合わせていることで得られるのも符牒であることことを免れなくてそれが今日用いられている意味での思想に丁度当て嵌まる。その思想ももとは考えるということをした結果だった筈である。↓2025/01/02
Ex libris 毒餃子
5
本業の文章になると結構、難しい。また、随筆のため読むのに苦労した。2024/07/28