だいわ文庫<br> 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

だいわ文庫
言葉の園のお菓子番 未来への手紙

  • 著者名:ほしおさなえ
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 大和書房(2024/05発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479320920

ファイル: /

内容説明

『活版印刷三日月堂』著者が心を込めて描く、
共感の声が届き続ける感動の人気シリーズ、第5弾!

『活版印刷三日月堂』などのヒットシリーズを手掛ける著者が、出会い、言葉、繋がること、喪失と再生、成熟をテーマに描く、「言葉の園のお菓子番」シリーズ5巻。

書店員の職を失ったあと、亡き祖母が所属していた連句会「ひとつばたご」に通うようになった一葉は、連句をはじめて三回目の春を迎え、新しい仕事にも積極的に取り組むようになっていた。そんななか、自分と同世代が集う「きりん座」のメンバーとの交流をきっかけに、大学時代に抱いていた想いが再び浮かびあがり……。
封印していた気持ちに向き合い、一葉は自分の心を見つめ直していく。あのとき踏み出せなかった一歩を、自分の力で踏み出すために──。

人と人が深くつながることも、ゆっくりと自分自身を見つめ直すことも難しくなりつつある昨今、深いつながりをもたらす「連句」の場と、出会った人との「言葉」を通してのやり取りのなかで、20代後半の一葉が自分の心を見つめ、人との縁に助けられながら前を向いていく、切実で、やさしい物語6話で構成された連作集。
「変化しながら前へ進み、後ろには戻らない」という連句のルールとシンクロするように、迷いながら進む道の先は新しい出来事や出会いに繋がり、過去の痛みはいつしか豊かな可能性へと変わっていきます。
過去と向き合い未来へと進む勇気がしずかに胸に満ちてくる感動の人気シリーズ、待望の最新巻!

<目次>
あたらしい風
未来への手紙
自分史上最高の夕焼け
光の痕跡
「いま」と「いつか」と
連句の神さま

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

112
シリーズ5作目。きりん座の皆さんとの交流を通じて一葉の世界もぐっと広がったよう。連句のルールとかは相変わらずちんぷんかんぷんだけど(それでも少し分かってきたかな🤔)、素敵な句がいっぱいでそれに触れられただけでも読んだ甲斐がありました。それにいつもながらの美味しそうなお菓子たち。早くも次巻が楽しみです。 2024/05/30

KAZOO

100
ほしおさんの他の小説の連載はほとんど終了してしまい、この連歌がらみの話だけがまだ続いています。今回はほかの連歌のグループなどとの交流が中心となっています。私は連歌についてはほとんど知らないのですが、結構面白い感じがします。自由に思ったことを書いていくような感じですね。また和菓子の話もかなり出てきたりして楽しめました。2024/05/29

のぶ

89
シリーズももう5作目になるのですね。何回読んでも連句の世界は、裏とか脇とかよく分からない。それで退屈かというとそんなことはなくて、しっかり読んでしまう。言葉の美しさや、ほしおさんの優しい文章のせいだろう。それと句会に持って行く和菓子がどれもおいしそうで、日常ではあまり食べないけれど興味を魅かれる。あと連句を離れた世界に良い話がたくさんあって、一葉の父の趣味だった写真の話は懐かしく感じた。フィルムを現像し、印画紙に画像を焼き付ける。昔よくやりましたけれど、今の世代には通じない話じゃないかな。2024/05/26

mayu

59
言葉の園⑤。若い世代が集まる連句の会「きりん座」で出会った人たちとの交流を通して、一葉の世界がだんだん広がっていく。文芸マーケットというイベントがあることを初めて知った。共通の好きなものを持つ人同士の交流の場があるのは楽しそうだと思う。次回「ひとつばたご」はどんな雑誌を作り上げるんだろう。一葉の昔の恋、伝えることもなく見つめているだけで終わった切なさは感じつつも、彼女らしいなとも思う。新たな恋の芽生えも予感させる展開。大輔と一葉の父との雑誌作りもどう進んでいくのか気になるところ。2024/07/17

楽駿@新潮部

31
品川図書館本。このシリーズは、相当好き。言葉の持つ意味、用い方、強引に寄り切られるわけではないのに、自分の身に振り返って、考えさせられる。ある程度のルールがある中で、読む歌の中に、自分の気持ちや、考え方が、ひっそりと寄り添っている。関連した繋がりの中に紡いでいく流れは解るのだが、場を転換させる時の句が、何が良く、何がダメなのかが、いまだよく解らない。実際、自分でまいてみないと無理なのかな?伝えたいことが迸る句と、何気なく寄り添う句、どちらも必要で、連句は成り立っているのかもしれない。今回も素敵な言葉選び。2024/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21939346
  • ご注意事項

最近チェックした商品