内容説明
終戦70年の夏、安倍晋三首相は内閣総理大臣談話を発表した。これを著者は政治文書として高く評価する。首相は、謝罪外交に終止符を打ち、日本国民の犠牲と、戦火を交えた国々で失われた命を悼み、21世紀の価値観を説いた。いま、世界は「新冷戦」の中にある。中国が新しい秩序を形成しようと米国に挑戦しているのだ。米中の狭間で、責任ある自立した国へと変わること。その決意が未来を拓く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バイクやろうpart2
54
久しぶりに櫻井よし子さんの本、読ませて頂きました。中国の台頭、米中の狭間で、どう日本が自立していくか、これまでの国内外の動向を見つめた内容で分かり易かったです。国対国、自国さえ良ければ‼︎的な風潮が目に余りますが、来年こそは、少しでも穏やかであってほしいです。2018/12/29
ザビ
12
徹底的にジャパンファーストの本、過激です。櫻井さん、メディアでの歯切れ良い論説で右寄りは知っていたが…ファシストですね。特徴的なのは、敵をつくることと結論ありきなこと。たとえば「中国共産党は悪魔」これは絶対揺るがない結論。ここにつながる事実だけを拾い集めて不安を煽るので、説得力はそれなりに強い。そしてこの結論以外の考えを徹底的に批判する。実はここがとても怖い。覇権主義中国が沖縄近くまで侵犯するのはオバマ外交の失敗が原因!と不満を直球表現し、異論を排除する空気をつくるからだ→2020/10/24
都人
1
2015年に書かれたものを纏めたもの。いつもながら、しっかり材料を集めて、論を展開する。現状分析は鋭い。2019/06/03