竹書房怪談文庫<br> 病院の怖い話

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竹書房怪談文庫
病院の怖い話

  • 著者名:黒木あるじ【著】/ほか【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 竹書房(2024/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784801939677

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内容説明

「病院」に纏わる傑作怪談集!

「あっ、これは死に顔なんだ。どの表情で絶命するか、最期の?を見せているんだ」
絶叫、号泣、憤怒、困惑、苦悶… 入院患者の百面相ルーレット
収録作「ルーレット」黒木あるじより


病院には怖い話が多い。生と死が隣接する場所ならではの、人智
を超えた何かが潜んでいるからか――
・危篤状態から持ち直した患者の奇妙な変化「今際の際にて」(渡井 亘)
・あの人そろそろだね、ベテラン看護師が言うと…「スリーアウト!」(Dr.マキダシ)
・患者の白目を視診したときに覚えた違和感「百パーセント」(神 薫)
・脳梗塞を発症し入院している高齢女性の奇妙な行動と驚愕の真相「左側のミチル」(雨宮淳司)
・学生時代に世話になったと新人看護師から言われたが…「チョイ借り」(小田イ輔)
・父の跡を継いだ病院で起きた患者のクレーム、その原因は…「人柄と腕前」(黒木あるじ)
――など、書き下ろし24編を含む選りすぐりの最恐作の数々

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
実話怪談集。病院というと学校と並んで怪談の舞台の両巨頭。本書は全編そんな病院を舞台とした一冊となっている。一読して思うのは場所柄のせいか、死に纏わる話が多い。他の実話怪談が奇妙な出来事を扱うのが多いのに対し、大上段から死というテーマを振り下ろしている感じ。それだけにそれから外れた話に印象深いのが多いな。特に平山夢明の笑気ガスに纏わる話。既読だけど初めて読んだ時のインパクトが強すぎて、細部まで覚えていた。あとバスの車内にナースが詰まっていた話とか。とあれ最近では逆に珍しい死に関する話、面白く読めました。2024/06/09

モモ

43
医師・看護師が語るだけあって、多種多様な怖い話。なぜか人が亡くなるベッドや認知症になってしまうベッドは嫌だ。実際に撤去してくれている病院もあるようだ。何も知らない次の患者が同じような異変を訴えるのも怖い。とある病院の裏ルール(〇〇号室のナースコールは1回無視する)も怖い。閉鎖病棟での過去の惨劇の再現が怖すぎる。見た人が、そうした人を救おうと、ちゃんと医師になってくれて良かった。なかなか読み応えのある一冊でした。2024/07/16

澤水月

14
新旧掲載。これまでも活躍の女医・神薫氏に男性現役医師Dr.マキダシが加わりまた新たな視点増え良い(ラッパーでもあると!)。医療ものだけでなく、現代実話怪談古典とも言える直腸のアレは何度読んでも恐ろしい…2024/05/31

柊よつか

13
ひとつのテーマの元に、過去の名作と新作が半々で競合する怪談百番シリーズ。人形、山海に続き今巻のテーマは病院。〈患者が次々と死ぬ病室〉など王道の類話は幾つかあるが、どれも魅せ方が違って面白い。やはり今回も満足の一冊。特に印象的な話は、装置の禍々しさが際立つ「死車」「黒看」。問答無用さと絶妙な題で記憶に残る「魚と猿の魚」。皮肉な結末が衝撃的な「ガスパン」。読み返すのを拒否したくなる描写「閉鎖病棟奇譚」など。一番は、初読から何年経っても忘れ難い「直腸内異物」。青白く静謐な苦しさは、再読した今も健在だった。2024/05/18

eyemu

11
入院施設があって… 急患受け入れやってて… さらに分かりやすく霊安室があって… みたいな病院はどうしても毎日のように人が亡くなるから、生活の中に死が身近にある場所だと私は思う。 死にたくなかったり。 苦しかったり。 悔しかったり。 或いは、死んでると気づいてなかったり。 いろんな条件を兼ね揃えて、たまたま視える性質を持った人がそこにいたら… 怖いことだけでなく、本当に色んな感情が現象して現れるんだろうな…と、思いました。 とにかく。 わしは、入院はしたくない。2024/06/19

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