内容説明
かなちゃんのお母さんが「しゅじゅつ」をすることになって、4さいのかなちゃんが、ひとりでうちにくることになった。お兄ちゃんもお母さんもお父さんも、みんな「かなちゃん、かなちゃん」って、ひいきばっかりする。なこが学校の宿題をやっても、「なこはもう一年生でしょ。お姉さんじゃないの」って言われて、だれもほめてくれないのに。かなちゃんのお姉さんになった覚えなんかないのに!
ちょっぴり大人になった6歳の女の子の繊細な心理を明るく描く。ささやかで愛おしい、一夏の成長の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
21
それまで親の愛情を一人占めだったのに、妹や弟の誕生によって変わってしまい、やきもちを妬く。よくあることです。こちらも同様。自分よりも年下の子がやってきたことで、家の中で一番幼かった立ち位置が揺らぐ。お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、みんながその子のことをかまう。兄妹だからこそ遠慮ない接し方をするわけで、お兄ちゃんがいい味出してます。いとうみくさんはいつもながら上手い。低学年向け児童書。2023/01/14
杏子
19
いとうみくさん!さすがいい話を書かれますね!よその家から預かった4歳のかなちゃんに、ひいきする!みんな、とられちゃう!と、傷つくなこの気持ちはわかるなぁ。子どもの頃、似たような気持ちを抱いたことがあった!誰もが経験するような話を、まるで自分のことのように感じられるのがいい!2022/03/15
遠い日
12
なこの家で4歳のカナちゃんを預かることになった。かなちゃんが来てからの家の人の態度に、1年生のなこの心中は複雑。強いて言えば、赤ちゃん返りのような嫉妬の感情にぐらぐら揺れる。これは新しくペットが来た時なども同じような態度に出る子どもがままいると聞く。散々荒れて、叱られて。ぶつかったお兄ちゃんに、なだめられて。でも、お母さんがいない寂しさをこらえている小さなかなちゃんを、守るべき存在と認識した時、なこの中にも親愛の情がわく。いとうみくさん、子どもの心の襞を濃やかに描いて、さすがです。2022/02/17
魚京童!
11
言葉が過ぎる。2024/04/16
奏
6
お母さんが入院する4歳のかなちゃんを一年生のなこの家で預かることになった。おにいちゃんもお母さんもかなちゃんばかりに優しくするので、なこは寂しいやら悔しいやら。ついに我慢できずに家出を決行するのだが、そこに迎えに来たお兄ちゃんのかっこいいこと!一人よその家に来なければならなかったかなちゃんの不安な気持ちも、急に家族をとられたように感じてしまうなこの気持ちもしっかり伝わってくる。2022/11/03
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