内容説明
高校二年生の青野悠人は、姉を虫喰い病――新型アルツハイマー病とも言われる、睡眠中に脳内にある言葉が破壊され、それに関する記憶を失うという不治の病――で亡くして以来、希死念慮を抱いていた。 毎晩、死ぬ方法を考えつつ彷徨していると、公園で何度か同じクラスの古河桜良を見かけることがあった。他人に興味を持たず、いつも教室でイヤホンをしている桜良だが、ある夜、悠人は彼女の涙を見てしまう。その後、悠人は自殺を決行するも生き残ってしまい、退院の前日、病院で桜良に出会って……。桜良のある重大な秘密を知った悠人は――? 眠るたびに記憶を失ってしまうという桜良と死を願う悠人。期限あるふたりが、切ないけれど愛しい日々を紡ぐ「よめぼく」シリーズ最新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむね𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
3
桜良ちゃんは、虫喰い病を患っている。寝ると言葉を忘れてしまい、その言葉を見聞きしてはじめて失ったとわかる。辛い病気ながらも明るく振る舞う彼女にすごいなぁと思い、手紙に涙し、予想外のラストに驚きました。2024/06/21
ぐうたらな本好き
3
よめぼくシリーズ第5弾。(スピンオフ含めれば6弾)今作はお話にトンチが効いてて良かったです。このシリーズとも長い付き合いになってきましたが、余命が絡む男女という題材で6作も話を作れるのはシンプルに凄いと思います。ちなみに現時点で一番好きなのは2作目で、理由は黒瀬が可愛いから(笑)。1作目みたいにスピンオフ書いてくれないかな……。2024/06/19
Nori
1
姉を虫食い病で亡くした男子高校生が、同じ病を患うクラスメイトと出会い。お互いに惹かれあっていく物語。しかし、彼女の命には亡くした姉と同じで期限があり…。そんな二人に起こる奇跡とその結末とは。2025/05/23
さくら
1
自分の好きなことや夢中になれることがあることは生きる上で大切なことがわかった2024/10/08
ゆい
1
今回のよめぼくシリーズ第6作目お話は、個人的に嬉しい終わりでした。この主人公の青野と同じ「死にたい」という気持ちになる事が、誰しもあると思いますが、そんな人皆さんに是非読んでほしいです! 素晴らしい「よめぼく」ライフを!2024/05/15