ちくまプリマー新書<br> 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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ちくまプリマー新書
中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

  • 著者名:竹田青嗣【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2024/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480688194

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内容説明

自分とは何か。なぜ宗教は生まれたのか。人を殺してはいけない理由は何か。何となく幸福じゃないと感じるのはなぜなのか……。読めば聡明になる、悩みや疑問に対する哲学的考え方。

目次

まえがき/I 自分とは何者か/神経症──私はなぜ哲学者になったか/学園紛争の時代/パニック障害になる/金縛り/原因は二つの挫折?/民族問題の自覚/はじめの「信念」はそのまま信じるな/文学はせっつかない/フロイトの「夢判断」にハマる/夢判断では自分の「真実」はつかめない/確信には「度合い」がある/「納得」してから症状が改善/心の問題は絶対的な答えは取り出せない/大事なのは「正しさ」ではなく、「他者と調整可能かどうか」/欲望論哲学の出発点/若いころの「理想と挫折」の構造/「不幸の意識」/「世界」には自己修復力がある/価値は「関係」で決まる/欲望がなければ、世界の意味の秩序は形成されない/とことん壊れる経験がないと、世界は深まらない/II 世界はどうなっているか/宗教のテーブルと哲学のテーブル/宗教も哲学も「世界説明」の方法/「自我の不安」から宗教は生まれた/「真理」を求め合うゲーム/宗教は「物語」で世界を説明する/哲学は「概念」と「原理」を使う/哲学は、よりよい原理に交換可能な言語ゲーム/哲学のテーマ──「神」と「形けい而じ上じよう学がく」について/哲学と宗教では「方法」が違う/答えがない問いを考え続けるのが哲学?/「形而上学」を徹底的に終わらせたカント/世の中には、問うても決着のつかないことがある/哲学と科学は原理を取りかえながら必ず少しずつ前進している/簡単に誰もが一致できる答えが出なくなった理由/哲学の神との決着のつけ方/宗教と哲学の弱点/事実と本質の違い/宗教は「権威のゲーム」になっていく傾向がある/哲学はどんどん難しくなっていく傾向がある/懐疑論と詭弁論/何とでも言える/宗教の未来は/自由の相互承認/III なぜルールがあるのか/大貧民ゲームで近代社会を体験する/大貧民ゲーム/本質直観ゲーム/社会とはどういうゲームか?/ルール権限/見えない権力?/社会のルールと人間のルール──なぜ人を殺してはいけないか/自己ルールについて/「自己」について考えること/人間関係の基本原理/IV 幸福とは何か/ガウェインの結婚──「自分の意志を持つこと」/歴史を学ぶ意味/人間は「意味」の中を生きている/「ガウェインの結婚」/「勉強する意味」とは何だったか/人間が自由になるための三つの基本条件/達成されてしまった「自由」の目標/現代のニヒリズムと「一般欲望」/資本主義が起こる条件/お金への欲望/「悪の根源」と「誤ご謬びゆう推理」/「本質的原因」と「派生的原因」を区別する/「一般欲望」では八割の人が不幸になる/欲望はわれわれの主人であり、育ての親である/すべては「ファンタジー」である/自分をスポイルする欲望/自分の「自由の条件」を作り直す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

69
タイトルから、若い方に向けた本だと思ったら、大人でも、ためになる本でした。著者は在日韓国人二世で、早稲田大学に入学した直後は精神的に不安定だったそうです。その時マルクスに触れて、哲学の道を深めていきました。著者は読書家で、哲学の様々な作品を引用します。失恋が哲学をうむ。人間の欲望は、他の人が欲しいものを自分も欲しくなる。そして、ドストエフスキーの「罪と罰」も哲学が関係している作品だと知って私も亀山郁夫訳の文庫を揃えました。私も、ショウペンハウエル、セネカ、デカルト、カントと読んだのでタイミングがよかった。2024/10/18

tamami

54
読友さんの感想を読み、書棚に埃を被っていたのを引っ張り出して、初読?の本書をサクサクと読み進めたのですが、終わりの方へ来てサイドラインが引いてあるのを発見し、ガーンとなりました。読んであったんだ!(2009年刊行の)本書の記憶はかけらもありませんでしたが、著者が強調している物事の本質を見取ること、自分の意志を持つこと等々は、ごく部分的にせよ自分のこの10年余の生き方に反映しているのではないかと思ったことでした。ただ本書のレベルでもさすがに中学生には難しいのではないかとも思います。いや、後生畏るべしかも。2021/09/20

SOHSA

36
《購入本》タイトルのどおり、中学生からでも読めるテキストだが、大人にとっても十分読みごたえのある内容だ。宗教と哲学の違い、社会構造の読み解き、自己の欲望の作り直し(=自分の意志を持つこと)。どれもなかなか興味深く面白い。哲学の一番の問題は、著者も言っているように、言葉の難解性だ。宗教は誰にでも理解可能な物語を通して人にその本旨を了解させるが、哲学はその思想を直接、言語で表現しようとする。それは一見オープンソースでだれにでも批判を許すけれども、結果的には専門的であるいは自分だけしか使わない語句を(→)2014/09/21

井月 奎(いづき けい)

33
私は哲学書を読むと「あれれ?」となることが多いのです。哲学の深さと難解さが私を煙にまくのです。で、この本の登場ですが、いいですこの本。科学と宗教、哲学の違いを分かりやすく書き、現状の思考は社会通念の刷り込みではないのか?という問いかけをしてきて、自分の思考の大切さを説き、哲学の理解への足掛かりをたくさん用意してあります。哲学の海に投げ出された私の方位磁石のごとき本です。ただし、「中学生からの」と言っている割にはけっこう難しいです。それは私のおつむの問題ですって?ハイそこのあなた、真実は人を傷つけますよ。2016/04/13

Teppei Tsujiyama

29
哲学入門書として優秀な本だと思いました▼面白かったポイントは小学生に「本質」を教えるのに大貧民を使う授業をしたこと。著者の主張でもある「一般欲望」をよく学べる題材だと思う▼社会を学ぶためにルール改編する妄想がふくらんだ。大貧民にはサブルールが多い。例えばジャックリバースとか。これらのルールをどれを採用し、どれを採用しないかを政府が決める。その政府を投票で決める。票は各自、富豪貧民の別なく一人一票にする。▼大富豪は買収?革命時に政府も転覆するのでサブルールも変える?▼そんな妄想してたら、本の中身を忘れた。2015/05/01

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