内容説明
イリッチ、フーコー、ラッセル、ミル、モンテーニュ、マーク・トウェイン…分野の壁を突き抜けて現代社会の矛盾に挑んだ医師、シュクラバーネク。忘れられた傑作が、四半世紀を経た今、復活の時を迎えた。
「健康主義は強力なイデオロギーである。なぜなら、非宗教化した社会において、健康主義は宗教が欠けたあとの真空を埋めてくれるから」(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
午後
4
健康主義と言う名の全体主義的なイデオロギーについて。原著は20年ほど前に書かれたものなので、一部のデータは古くなっているし、議論が粗い部分もあるが、小気味の良い毒舌がユーモラスで楽しく読める。自己目的化した健康が一部にもたらす莫大な利益と、人々に押しつけられるものの大きさについて。2021/11/17
鴨長石
3
コロナ禍がやってくるまで、健康主義が危険なものだとは思ってもいなかった。確かにテレビで胡散臭い「体に良い食べ物」が垂れ流されていることには辟易していたが、その一方で煙草の制限強化は当然だと思っていた。コロナに対する世間の激烈な反応でようやくその気味悪さがわかった。自分の体をどうしたいか、そして体の状態が幸福とどう結びつくかは人それぞれなのだ。飲酒・喫煙・性行為の管理など全体主義に他ならない。マスクの強要などただのディストピアなのだが、世間の大半はそうは思わないらしい。本書がもっと多くの人に広まってほしい。2020/12/01
tai65
2
星4つ 2021/03/13
大爆笑カレー
1
人々を健康にするべく国家は個人の自由に介入すべきだろうか。健康は人々の誰しもが望んでいるがゆえに、健康をスローガンにすると、いとも簡単に人々が自由を投げ出してしまうことはコロナ禍で十分に証明された。そしてその「健康」は科学的なエビデンスに基づいているとは限らない。直近でも西浦の数字のチューニング、尾身の恐怖のコミュニケーションが思い出される。僕はよくわからない健康より、自由な選択や消費ができたほうが幸福だと思うので、そちらを優先していきたい。2021/11/03
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