内容説明
源氏物語と紫式部を描き切った大河小説、堂々完結! 千年読み継がれる名作には、いかなる想いが込められていたのか――一条天皇が崩御し、皇太后となった彰子のもとで取次役などを務める香子(紫式部)。「源氏の物語」に込めた本意をいち早く理解してくれていた同僚の女房が亡くなり、悲しみに暮れながらも、ついに最後の帖を完成させた。娘・賢子も彰子に仕えることになり安堵しつつ、「源氏絵」とともにこれまでの物語を振り返る。『源氏物語』とともに香子の人生を描くという、王朝文学の頂点に挑んだ歴史長編、最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
162
全五巻、2,500頁超完読しました。著者のライフワークだけあって気合の入れ方が半端ない作品でした。源氏物語と紫式部を描き切った大河小説です。私は、大河ドラマ「光る君へ」を観ています。同時代同一主人公を扱っていますが、本作とドラマは180度違う(主人公の名前からして)ような印象です。個人的には「光る君へ」の方が好きです。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85455-72024/05/30
みっちゃん
126
やっと、やっと読み終わった…最初こそ紫式部の生涯だけでなく、源氏物語の現代語訳まで読めるなんて何てお得!と喜んだがこれが難物、どうにも冗長で斜め読み頻発。しかし光源氏始め、これが当時の男性のノーマルな感覚なのか。あまりにも現代の常識、倫理観とはかけ離れている。香子パートの後半の主人公は中宮彰子、と感じたが大河ドラマでは明日の放映で初登場、入内するらしい彼女はどう描かれるのだろうか。2024/06/29
佐藤(Sato19601027)
77
長い旅がようやく終点、とても清々しい気分だ。源氏物語は「早蕨」から「夢浮橋」の帖まで。最後のヒロイン浮舟が登場し、優柔不断・生真面目な薫君と源氏の君の血をく色狂いの匂宮の二人から言い寄られて、悩む姿が描かれる。宇治という寂れた場所を背景に恋路の哀れが強く意識される。紫式部の周囲では、故一条院の七七日法要後の世界。藤原道長が、着々と権力の基盤を固めていく。全54帖を書き終えた後、彰子様から「源氏絵」54枚が紫式部に贈られた。家に持ち帰って、母君と一枚一枚振り返る場面が、何とも微笑ましい。源氏物語面白かった。2025/03/14
shikashika555
42
読了~。 源氏物語周辺の小説を読む一環として。 中宮の女房として出仕し、源氏物語を書いた紫式部の人生と源氏物語が並行して語られる。 源氏物語を読む時、これだけの色々なエピソードをよくひとつの枠の中におさめられたものだなぁと感心する。 それは物語を心待ちにして読み 感想を述べる同僚たちの様々な思いやそれぞれの生活が 筆の運びを後押ししてのことだったのかもと本作を読んで思えた。2024/07/03
NORI
26
紫式部の人生を辿りながら、源氏物語の現代語訳に取り組み、物語の解説を香子自身や読者である周囲の人達に語らせるシリーズ、これにて完結。源氏物語は48帖早蕨~54帖夢浮橋。 筆者の紫式部愛・源氏物語愛に支えられ、物凄い時間とエネルギーを費やして著した一大プロジェクトだったのだろうと思う。読者としても、読み切るのに大変なエネルギーを必要とした。第3巻が、香子の人生も源氏物語もピーク。それ以降、宇治十帖&香子の晩年感が増す終盤は正直キツかった。意地で読み切ったけれど、ドロップアウトする人も少なくないだろうな・・。2024/07/28




