赤と青のガウン - オックスフォード留学記

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赤と青のガウン - オックスフォード留学記

  • 著者名:彬子女王
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2024/04発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569904009

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内容説明

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。待望の文庫化! 《赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。》(「あとがき」より抜粋)英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。 〈本書の主な内容〉●おわりとはじまり ●英語の壁 ●側衛に守られるということ ●子どものころからの習慣 ●外国でのハプニング ●授業のこと ●古代ケルト史を学ぶ ●マートン・コレッジの一日 ●フォーマル・ディナーの楽しみ ●海外で頑張る日本人留学生たちの進路 ●「浮世絵はどのようにみるものなのか」 ●アフタヌーン・ティーを女王陛下と ●バッキンガム宮殿へのお招きの連絡 ●英国の電車の思い出あれこれ ●二度目の留学 ●何をやってもうまくいかない日 ●法隆寺金堂壁画 ●英国の食あれこれ ●美術史研究者の試練 ●謎の侵入者 ●お雑煮とスコーン ●博士論文性胃炎 ●博士論文への二つの壁 ●人生でいちばん緊張した日 ●たくさんのおめでとうのあとで…… ●生まれて初めての猛抗議 ●心からの「最終報告書」 〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

射手座の天使あきちゃん

393
皇族とは、お正月皇居で皇室スマイルで手を振る方々ぐらいのイメージしかありませんでしたが、この本を読んで彬子女王を身近感じ大ファンになりました。 博士論文の執筆では胃炎を患い七転八倒の苦しみを味わいながらも、指導教官のダメ出しには自分の考えを理路整然と主張して認めさせる聡明な頭脳の持ち主。 そうかと思うと旅行などでは悪名高い英国の鉄道の罠や格安航空券の落とし穴に度々ハマったりとおっちょこちょいな一面も(笑)  御父上とのエピソードも胸に迫るものがありました。2025/02/28

364
彬子女王のオックスフォード留学記。文章が美しく読みやすい。皇族の方の経験や心情はそんなに知る機会がないものだし読めて良かったです。読んだだけでもオックスフォードで博士号取得がどれほど難しくて大変なことかよくわかりました。イギリスの鉄道やバス事情や、食事事情も驚きました。彬子女王、包み隠さず良い所も悪い所も書いていて、お人柄がとても素敵な方だなと思いました。2024/10/08

アン子

313
プリンセスと言えど忖度無しで手加減しないオックスフォードでの経験が、今の自立した女性且つ女性皇族の見本の彬子女王に大きく影響しているのだろうと納得。 プリンセスではなく1人の人間として沢山の友人や恩師が接しているのも彬子女王のお人柄なのだろう。 皇族の方々は自由も少なく大変な事も多いのでしょうが、足るものに心から感謝する気持ちがあちこちに感じられて、ほっこりする。 余談ではあるが、皇族とはいえ一般家庭と同じ様に宮家それぞれ教育方針や親子夫婦関係違ったりするんだろうな…と思った。2024/07/02

ふじさん

274
三笠宮寛仁親王の長女の彬子女王様が、お父様との約束で書き上げたオックスフォード留学記。庶民では、知りえない皇室での暮らし日々、更には女性皇族として初の博士号取得までの大変な日々の様子を瑞々しいタッチで描いた作品。面白くて、一気に読んでしまった。お父様との微笑ましい関係にも心が和んだ。5年間を過ごした英国での暮らしを通して、英国人の文化、風土、国民性等、彼女の視点で語られた数々のエピソードも読み応えがあり、思わぬ出会いの1冊に感謝したい。2024/10/23

ミキ

217
2024-106:とても読みやすかった。一番印象に残ってのは、とても周りの方々に感謝されている姿勢。ご苦労は著書から十分伝わりましたが、それを上回る感謝の姿勢に感動しました。2024/09/17

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