内容説明
不登校など現場のミクロな問題から,競争や能力主義の過熱といったマクロ問題まで,さまざまなレベルで問題を解説。幼児教育は家族社会学の観点も視野に,ジェンダーと教育は現在のセクシュアリティ論まで,いま学ばれるべき教育にかかわる問題を網羅した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
20
大学生向けに書かれた教育社会学の教科書。序章が不登校から始まり、第3章がジェンダー&セクシュアリティというテーマで編纂されているように、現代的な教育課題を取り上げながら社会学理論を紹介していくという意味では従来の型を破った教科書になっている。社会学を学んだことのない人には難しい内容だろう。例えば序章ではいじめ・不登校問題を捉える時に援用されてきた構築主義理論への疑義が唱えられているが、これは解説が更に必要になる。ただ、3章は教育のジェンダー格差の実態が実証的に示されてあり、比較的分かりやすく読めるだろう。2024/02/14
安藤 未空
2
非常に勉強になる内容だった。テーマは4つに絞られていたが、その分、深い内容が書かれており、読み進めるたびに自らの学びの深まりを感じた。その一方で、読みにくさもなかった。これからは、この本をベースにして、本書で紹介されていた参考書を読むことで教育社会学の理解を深めていきたい。 それにしても、戦前の教育上の女子への差別には、「怒っても仕方がない過去の事実だ」とわかりつつも、心から湧きあがる怒りを抑えることができなかった。今をつくってくれた先人たちに改めて感謝の思いを捧げたい。2025/01/28
Go Extreme
2
ゆらぐ教育保障のあり方: 学校に行かない子ども 長期欠席・不登校問題の変容 教育支援の社会学 家族と幼児教育の社会学: 社会学における家族の扱い 家族の変化 新しい能力観のなかでの幼児教育の今 ジェンダー・セクシュアリティと教育: 女性/男性になる 男・女らしい身体はつくられる ジェンダーとセクシュアリティの秩序ー教育制度をめぐるポリティクス 大衆教育社会の変貌と教育の不平等: 完璧な能力主義社会 大衆教育社会・メリトクラシー・日本の教育 大衆教育社会→格差社会 教育の社会学から考える2024/02/18
jujunjunp
0
メリトクラシーの考え方を新たに手に入れた。2024/08/18
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