中公新書<br> 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

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中公新書
日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

  • 著者名:麻田雅文【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 中央公論新社(2024/04発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121027986

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内容説明

日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

177
事実上は8/9からの一カ月余りの戦闘であった日ソ戦争。資料も少なく様々な憶測に塗れるこの戦いを、戦史資料に基づき冷静に分析した貴重な一冊。ソ連参戦の経緯、アメリカの思惑の変遷、満州をめぐる関東軍の戦い、朝鮮半島の防衛戦、南樺太・千島列島の占領、シベリア抑留などのテーマごとに、その事実が非常によくわかる。モンゴル方面からの機甲部隊の奇襲に狼狽する関東軍、アメリカ軍の侵攻を想定した千島列島や北海道の防衛戦略などを知ると、当時の日本が、政軍ともに、いかにソ連を軽視(=信用)していたかという背景が浮き彫りになる。2024/07/30

skunk_c

105
今まであまりきちんと取り上げられていなかったソ連参戦からの1ヶ月あまりをコンパクトにまとめたもの。様々な史料を駆使し、反証を重ね、はっきりしないことはそのように記述する著者の姿勢をまず評価したい。満洲におけるモンゴル経由の侵攻、樺太戦の詳細、そしてアメリカとの駆け引きの中での千島・北方領土占領、直後にはっきりしてくる米ソ対立もあり、ソ連の領土的野心の強さを改めて確認できた。しかし魑魅魍魎の住む大戦中の国際社会で、なぜ日本は日ソ中立条約にすがって和平工作を行おうとしたのか。「溺れる者は藁をも掴む」とはいえ。2024/05/25

遥かなる想い

101
2025年新書大賞第2位。 第二次世界大戦最後の全面戦争を描いた作品である。 日米の戦いに比べて、あまり語られることのなかった 第二次世界大戦における日本とソ連の戦い、 米英とソ連が参戦の見返りを協議するあたりの 描写は大変興味深い。 真偽の程はわからないが、東京への原爆投下の可能性、 ソ連による北海道占拠の可能性等、アメリカとソ連の 駆け引きの様子が垣間見られて 新鮮に読める …そんな作品だった。2025/10/03

101
24年4月。あとがきの謝辞の相手に同窓の名前が出てきて少し驚き、喜び、また誇らしくもなった■あとがきに「日ソ戦争で流された血や涙はまだ乾いていない」とあるがその通りで、特に元道民である私自身、旧ソ連およびロシアには根強い不信が残る■日ソ中立条約を破棄し日本の敗戦後も侵攻を続けた火事場泥棒という認識は消えない■さて、本書は日米ソだけでなく、ロシアが保管する鹵獲関東軍文書も利用しており、多角的な分析を行っている。2025/01/28

007 kazu

85
ソ連の対日参戦という言い方はあれど、日ソ戦争という呼称は馴染みがなかった。シベリア抑留や沖縄同様の集団自決等の悲劇につながり、今なお続く北方領土問題の原因になったこの史実を直視すべきと認識を持った。ソ連の火事場泥棒という印象は変わらぬが連合国にヤルタの際から望まれながらこの時期になったのに独ソ戦争という変数が存在したことは興味深かった。また、原爆実験に成功したことにより米がやや対日参戦を重視しなくなったくだりも。大本営はソ連参戦を楽観視していたが、あの時は既にそうせざるを得ない状況でしかなかったのであろう2024/09/16

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