内容説明
足を踏み入れたホストクラブは別天地だった。黒スーツの男の子達が次々隣に座ってくれる。なんでこんな素敵な所と男の子を知らずにきたの。真面目一筋の工員喜久代は、その夜から狂い始めた…。人は気軽につまずき、うっかり転落し、簡単に破滅していく。現実の犯罪に想を得て、野心的な手法で描く女たちの事件簿!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satomi
65
地味で目立たずおとなしい。イジメられもしなければ注目を集める事もない。そんな女たち10人が堕ちてゆく連作短編。小さな嘘の積み重ね、ほんの些細な浮気ごころ、ギャンブル、ホストクラブに借金地獄…ありがちな罠にいとも簡単に嵌りそして堕ちてゆく…。見事なまでに堕ちてゆく…。ドラマチックなラストが用意されているわけではない。ルポルタージュを読んでいるかのような、リアルな女たちの人生。明日は我が身…落とし穴はどこにあるのか分からないのだから…(-∀-`; )2016/06/12
ねこまんま
40
不幸になっていく女の連続短編集。ほんのちょっとのきっかけで人生が狂うさまは他人事ではないな。この話では元々人としてどうよ?と思う変わった人もいて興味深い。後半ちょっと飽きてきたけど面白かったです。2016/09/12
なつ
26
連作短編集のような短編集。堕ちてゆくというタイトルの割りには、みんなあっさり「堕ち」過ぎのような。でも堕ちるときって案外、こんなものかもしれない。私は違うと思っていても、堕ちるきっかけは、転がっているのかも知れないな。でもなんとなく物足りない感じ。2015/06/15
koguma
23
10作から成る連作短編集。最初の数人までは面白く読んだけど、どうもパターンが似ていて途中で読むのを止めてしまった。もう少し一話を長くして、5人位にまとめてほしかったなあ。2016/11/21
シャボン玉
21
堕ちてってるね!こういうのが読みたかったな😂地味な彼女がホスト遊びにハマるやつなんてとても。面白かったです。2020/12/30