内容説明
「アルバの宝剣」と謳われる不世出の英雄シレンツィオ・アガタ。海軍提督として数々の難敵・強敵を打ち破ったその伝説的な軍歴は、母国アルバからの「貴族に叙す」という通知と共に終わりを迎えた。貴族になる条件として隣国ルース王国の士官学校への留学を命じられたシレンツィオ。道中で気まぐれに羽妖精の命を救い、たどり着いた留学先で彼を待ち受けていたのは、なんの手違いか、エルフの少年少女が通う幼年学校への入学だった! 幼児たちの同級生となるおっさんという、まさかの事態もどこ吹く風。当のシレンツィオは気ままに友人になった少女テティスらに料理を振る舞うなど、たちまちエルフの少年少女たちの胃袋を掴んでいく――。これは「伝説」と呼ばれる男が、立場に振り回される大人たちをよそに、気ままに小さな友人たちに料理を振る舞い、学園生活を謳歌する「その後」の物語である。【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
海軍提督として数々の難敵・強敵を打ち破った不世出の英雄シレンツィオ。母国アルバから貴族に叙され、その条件として隣国ルース王国の士官学校への留学を命じられるファンタジー。道中気まぐれに羽妖精の命を救い、手違いでエルフの幼年学校に入学することになったシレンツィオが、羽妖精やませた幼女エルフたちと過ごすうちに、その男料理で周囲の胃袋を掴んでいく展開で、本人としては余生をのんびり過ごしているつもりでも、大物ゆえに騒動に巻き込まれると国際問題になって、彼を追いやった元老院に跳ね返ってくる皮肉が効いていました(苦笑)2024/04/27
しぇん
22
昔は好きな作家でした。残念ながら楽しみ方が今一わからず途中で読み飛ばし。なんか他の作品とも繋がってるようですが、食事テーマには雑音多いしで、ヒロインには受け入れ難い体が小さい種族との雑談メインがやたら長いしで途中で飽きてしまいました。主人公達観したら大人に書こうとしてるのに周り子供だらけとかも逆に寒かったです2024/07/20
わたー
22
★★★★★海軍提督として数々の功績をあげ、英雄としてその名を馳せる主人公。貴族に叙される条件として隣国の士官学校への留学を命ぜられた彼であったが、何の手違いか別の国のしかもエルフの幼年学校に入学することになる異世界グルメファンタジー。本文1ページ目からもう好き。時代考証をキチンとしたうえで逸脱している表現を予め注釈で書いておくという、この誰に向かっての配慮なのか全くわからない感じ、重厚なハイファンタジーをこれから摂取させていただけるんだと期待感しかなかった。続く本編も期待以上で、この世界における人の営み、2024/04/27
こも 旧柏バカ一代
20
作者の名前で購入。うむ、、長命種のエルフの子供の中に放り込まれた元軍人。何故、彼が元敵国に送られたのか?何故、目の悪くなった学長が居る所に送られたのかは不明。2024/09/21
尚侍
10
とっても面白かった。基本的にはファンタジーではあるものの、料理のうんちくが学べる作品でもあり、所々で鋭い教訓的なセリフが混ざってきたりすることもありと、非常に不思議な読み味の作品でした。また、タイトルからするとスローライフ的な話の流れもあるので、その視点で読むとわかりやすいかもしれません。ストーリーもあるようでないようで、しかも話は進んでいくという感じなので、一味変わった雰囲気の作品を読んでみたい方にはちょうどいいと思います。2024/05/03
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