スーパーマン：サン・オブ・スーパーマン

著者名：ピーター・J・トマシ【著】/パトリック・グリーソン【著】/パトリック・グリーソン【画】/ダグ・マーンキ【画】/ホルヘ・ヒメネス【画】/中沢俊介【訳】

小学館集英社プロダクション（2024/04発売）

• ISBN：9784796876810

内容説明

壮大なスケールで展開するヒーローの”継承”の物語――

鋼鉄の男が第二の故郷を守るために命を落とした時、彼の体現する真実と正義は永遠に失われたかに思えた。しかし、それを遠くから見つめるもう一人のスーパーマンがいた。より年齢を重ね、経験と知恵を身につけたスーパーマンだ。さらに彼は妻のロイス・レーンと、息子のジョナサン・ケントを伴っていた。こうして、とある消え去ったユニバースから逃れてきた彼が、表舞台に現れる。いまは亡きもう一人の自分の名前を継承して、地球で最も偉大なヒーローとして飛び立つために。だが、この次元にたどり着いたクリプトン星の生き残りは、彼だけではなかった。”エラディケイター”として知られる人口知性体が、エル家の生存者を追っていたのだ。彼の目的はクリプトン星人の遺伝情報の保存のみであり、他の生命体に対する考慮は一切ない。たとえそれが、カル＝エル――つまりクラーク・ケントの血を継ぐ者であったとしても……。

●収録作品●
『DC SUPERMAN: REBIRTH』#1
『SUPERMAN』#1-6
(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Oltmk]

スーパーマンとその息子ジョンを描く作品なのだが、いきなり導入部で別のスーパーマンの墓を訪ねる描写で躓きそうになった。しかし、その後の描写は期待していた家族の物語、ジョンの活躍、鋼鉄の男のカッコいいシーンなどが目白押しで期待以上のものを出してくれた印象があります。 現行のスーパーマンに追い付きたい人には少し難がある作品だと思うが、スーパーマンの躍動感や家族の物語を期待している人には期待通りのものが得られる作品だと思います。

2017/09/21

[fap]

導入部と本編に隔たりがあって戸惑う。 スーパーマンの代替わりというかバトンタッチというか、とにかくそんなの。 どうせ本人がいつかは復活するんでしょ、と突っ込むのは野暮か。 鋼鉄の男は陽の光を浴びることを義務付けられ、穏やかな隠遁生活はできそうにない。 そして新たなヒーローが誕生する。 「俺の店はいつだってスーパーマンを歓迎するぜ」

2017/11/02

[えんじ]

リバースシリーズのポイントとなる本なので購入。Ｘ－ＭＥＮでジェネレーションシリーズが人気を得たあと、次世代ものが増えたのを思い出します。重要タイトルだけあって、絵もいいものが入っていますが、バットマンもそうですが、仲間内の関係性の話がメインになってしまい、話が外に開かなくなったり、めんどうなこと（政治テーマやＤＣワールドに影響を及ぼしそうなことがら）が扱えなくなっている印象です。古参のファン向けになってしまい、うれしいシーンも多いのですが、このまま続けことには反対です。

2017/09/04

[ビッチュウ]

リバースシリーズにおいて最初のスーパーマンの邦訳版。以前のNEW52シリーズからの引継ぎ話と、新生スーパーマンと息子との絆やさらに過去シリーズとの関連を匂わす因縁も持ってきます。過去との関連はそもNEW52スーパーマンの最期が邦訳されていないのでモッタイナイ印象。ただ、基本は家族と強敵に立ち向かう姿であり、息子のピンチに強化アーマーを身に着け駆けつけるロイスの姿が格好いい。絵柄もなかなか良く、スーパーマンとして明るい物語が期待できるお話でした。

2018/08/24