日本語のデザイン - 文字からみる視覚文化史

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日本語のデザイン - 文字からみる視覚文化史

  • 著者名:永原康史【著】
  • 価格 ¥2,500(本体¥2,273)
  • Book&Design(2024/04発売)
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  • ISBN:9784909718112

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内容説明

漢字伝来からデジタルフォントまで 文字の変遷をデザインの視点から考察

日本語が文字で表現される時、どのように記されてきたのか?
古代の金属に刻まれた漢字から1980 年代に登場したデジタルフォントに至るまで、
約2000 年にわたる日本語の文字表現の変遷をデザインの視点から考察した読み物です。

前半では、古事記に見る漢字、万葉集に登場する仮名、古今和歌集の連綿と散らし、
絵と文字が同一平面に記された江戸時代の書物など、
時代とともに日本語の文字がどのように綴られてきたかを解説。

後半では、明治期に伝来した金属活字と活版印刷、写真植字の実用化、
デジタルフォントの登場など、技術の進歩とともに
文字の組み方がどのように変化してきたかが記されています。

文化や技術によって、日本語の文字や組み方がどのように変化してきたか、
グラフィックデザイナーである筆者が豊富な図版(約160点)で読み解いた意欲作。

2002 年に出版された『日本語のデザイン』(美術出版社)をもとに大幅に加筆。
古代から現在までの日本語の文字デザインを歴史的に俯瞰しています。

【著者】
永原康史
グラフィックデザイナー。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的に活動する。2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。1997年~2006年IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年~2023年多摩美術大学情報デザイン学科教授。『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』『インフォグラフィックスの潮流』『デザインの風景』など著書多数。

目次

一章 日本の文字
・外国語としての漢字
・ひらがな誕生

二章 ひらがなの構図
・ひらがなの表現
・絵と文字

三章 女手の活字
・民間出版のはじまり

四章 画文併存様式の読み方
・絵と文字のその後
・くずれゆく文字

五章 近代活字の到来
・明治の混乱と組版
・日本語組版と明朝体

六章 文字産業と日本語
・文字の映像
・デジタル化のなかで
・誰もが使えるように

図版索引、用語索引、主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

4
ふむ2024/05/06

あきづき たくみ

3
タイポグラフィーやエディトリアルデザイン、DTPなどに関する書籍は数あれど、この本では日本語の表記に焦点が当てられ、その変化とともに紙面構成の歴史についても学ぶことができる。言語表記に関しては現在の仕事に深くかかわっているので、とても興味深かった。古活字による文字を主とした印刷より、木版による「画文併存様式」が長い年月主流であったという文化的な土壌が、漫画を日本を代表する文化に育て上げたのでは。江戸時代の印刷物のレイアウト、大好き。(装丁︰永原康史+松川祐子/本文デザイン︰松川祐子)2024/10/22

orange21

0
おそらく日本人グラフィックデザイナーは全て読んでおくべきなのではないだろうか。このような知識がなく日本語を扱うのはどこか悲しい感じがしてくる。 学生時代を思い起こさせる本。当時交友関係のあった人間から教えてもらった色々な日本語のこと、素敵な日本語デザインのクラシックたちのことを何故忘れていたのかわからない。今思えばかつて円城塔が東大に来て講義をしたときに語っていた文字の内容と形式の一致を源氏物語に見たというのはこの本画元ネタだったに違いない。2025/02/03

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