平凡社新書1056<br> ミステリーで読む平成時代 - 1989-2019年

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平凡社新書1056
ミステリーで読む平成時代 - 1989-2019年

  • 著者名:古橋信孝
  • 価格 ¥1,089(本体¥990)
  • 平凡社(2024/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784582860566

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内容説明

バブルの崩壊、リーマン・ショック、阪神淡路大震災……。社会や世相を反映することの多いミステリーを通して平成時代を振り返る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

125
題名は『エンタメで読む平成時代』とすべきか。広義のミステリのみならずSFやホラー、歴史小説まで取り上げて、平成期の様々な事件や出来事を文学がいかに受け止め反映したかを論じていく。昭和のような巨大な戦争はなく、松本清張や司馬遼太郎のような万人に知られる大作家もいないので、不況や災害や犯罪で痛めつけられた日本と日本人の怒りと悲哀は大きな方向性で収斂せずバラバラの放射状になっていく様子が見て取れる。そこから生まれる怒りと鬱屈をどこにぶつければいいのか、日本人の戸惑いが物語を書く側と読む側に共通していると思えた。2024/11/20

緋莢

14
図書館本。<平成時代をどう捉え、何を語ってきたのか。六つのテーマで、三一年間を振り返る>(内容紹介より) バブル崩壊、大きな災害、家族、多様性などのテーマごとに、ミステリ作品を絡めて書いています。最初に書いてしまいますが、これ壁本でした。購入して読んでいたら、間違いなくぶん投げてます。図書館で借りて本当に良かった。奥田英朗や葉真中顕、桜庭一樹など複数作品取り上げている作家がいるのは、まだいいとして、このタイトルで宮部みゆきを一作品も取り上げていないのは「正気ですか?」レベル(続く 2025/02/17

12
ミステリーというタイトルに惹かれて久しぶりに新書を読む。がっつり各小説のネタバレに触れてるので、注意が必要。ミステリー小説をきっかけに平成時代を振り返る、という試みでした。八咫烏シリーズのネタバレ踏みそうで危なかったー!(文庫派)筆者の考える多様性のくだりには大いに納得。2024/05/27

そうたそ

9
★★☆☆☆ ミステリから戦後史を紐解いた前作に引き続き、本作では平成という時代をミステリを通して振り返っている。ただ、やはりどうしても一つのトピックに対し、一作か二作という構成なので、内容的には作品紹介の域を脱していない。堂々とネタバレがされているのもいただけない。よほどミステリを読み込んでいる人でもない限り、こんなところで地雷を踏むのも嫌だろうと思うので、安易におすすめはできない。2024/09/24

Танечка (たーにゃ)

6
文芸作品はその時代の事件、事故、社会問題、価値観、常識に多かれ少なかれ影響されて書かれるもの。ひと昔前の(自分が生まれていない、あるいは幼いころの)作品にいまいち入り込めないことがあるのは、当時の人には当たり前だった感覚や知識が自分にないからなのだな、と再確認。 1セクションはミステリ1作品×時代背景の解説という構成になっている。各セクションは、その作品を読んだことがあるか、その当時の空気感を実際に知っていた方が楽しめると思われ。2024/07/01

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