内容説明
「プリコジンの乱」で注目されたワグネルから中国の新興企業まで、謎のベールに包まれている「戦争請負産業」の実態と最新情報に迫る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
71
この著者は10年ほど前にも同じテーマで本を出していて、その続編にあたる。興味深かったのは昨年世界を騒がせたロシアの民間軍事会社ワグネルとその創設者プリゴジンに関する部分で、その成立のいきさつからウクライナとの戦争での役割、そしてロシア軍部との確執から叛乱劇、かつての支持者プーチンの不興を買ってのプリゴジンの死まで、コンパクトにまとめられていた。また最近の中国についても、「一帯一路」関連で国際社会でのリスクが高まっている中で民間軍事会社(ただし中国は人民解放軍以外の武装は厳しく制限)の動きに注目している。2024/06/30
スター
26
正式な軍隊をサポートする民間軍事会社にスポットを当てた本。興味深い内容だった。2025/02/18
Katsuto Yoshinaga
14
冒険小説読みに超オススメの一冊。英米資源メジャーと元SAS隊員たちが育てたPM業界、エグゼクティブアウトカムズ(EO社)の興隆、対テロ戦争と数多のPMFの勃興、ワグネルの登場といった流れで、コンパクトに其業界事情がまとめられていて分かり易い。元SASが多く絡んでいることの疑問も解消し、永年興味を持っているEO社についても新たな知識が得られた。一般企業と同様に軍隊も”選択と集中”の判断が必要となり、PMF業界が形成され、対テロに関してCIAが情報機関から戦闘集団に変容しているという分析も興味深い。2026/01/11
suma2021
9
そもそも国家とは暴力を独占する存在だ。しかしガバナンス不全の国家ではその機能が崩壊し、民間軍事会社という必要悪が生まれた。さらには戦争がサイバー空間や認知戦にまで拡大した現代、暴力を外注するだけでなく、国家を脅かす巨大軍事企業が現れた。それにもかかわらず、政治的リスクの回避やコスト削減という究極の利便性ゆえに、このシステムがなくなることはなさそうだ。混沌とした国際情勢の中で生産性を求めた果てにどんな社会が訪れるのか。現代のハイブリッド戦争がもたらす未来を、深く考えさせられる書籍。2026/07/12
金吾庄左ェ門
9
民間軍事会社などプリコジンだのワグネルだのの前からあるではないですか!アメリカにも傭兵会社があって、CIAとかが使ってますし、『コロンボ』の小説にも登場しますよね?という個人的なツッコミに見事なまで答えてくれました。本来ならば扱い上は警備会社なのですが、治安の悪い外国で活動する民間企業を守る事から始まり、自国の軍隊の後方支援を行うようになり、ついにはどこかの国から軍事的なアドバイスや訓練をするように懇願されて、民間軍事会社としての地位を確立したのです。2024/09/15
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