GA文庫<br> ひとつ屋根の下、亡兄の婚約者と恋をした。

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GA文庫
ひとつ屋根の下、亡兄の婚約者と恋をした。

  • ISBN:9784815619596

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内容説明

高校生の七瀬稔は、唯一の肉親である兄を亡くし、兄の婚約者だった女性・美留街志穂と一つ屋根の下で暮らすことになった。
家族とも他人とも呼べない微妙な距離感の中、志穂の包み込むような優しさに触れ次第に悲しみが癒えていく稔。やがて稔の胸には絶対に抱いてはいけない「想い」が芽生えてしまうのだが、それは最愛の人を失った志穂もまた同じで……。
お互いに「代わり」ではなく、唯一無二の人になるために――これは、いつか二人の哀が愛に変わる物語。
兄の婚約者に恋した高校生と、婚約者の弟に愛した人の面影を重ねてしまう女性が、やがて幸せに至るまでの日々を綴った純愛物語。

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

芳樹

31
【BW】正直、表紙の物憂げな女性の姿に一目惚れしたジャケ買いでしたが、安定の柚木作品で感激です。唯一人の肉親だった兄を亡くした高校生の稔。兄の婚約者だった美志穂と一緒に暮らすことになった彼が、彼女とともに兄の夢を叶えようとひたむきに進む青春物語。稔と志穂は互いを思い遣るばかりにすれ違ってしまうけれど、思い遣ることが実はお互いの幸せな未来に繋がるのだという展開にぐっとくるものがありました。プロローグが本作品の結末なのでしょうが、そこまでに二人がどんな関係を積み重ねることになるのか。続きを楽しみにしています。2024/04/17

よっち

30
唯一の肉親である兄を亡くし、兄の婚約者だった女性・美留街志穂と一つ屋根の下で暮らすことになった高校生の七瀬稔。やがて幸せに至るまでの日々を綴った純愛物語。家族とも他人とも呼べない微妙な距離感の中、志穂の包み込むような優しさに触れ次第に悲しみが癒えていく稔。亡き兄の喫茶店とこども食堂の夢を2人で引き継ぐことで、少しずつ前を向けるようになった一方、志穂の未来を縛っているではないかという複雑な想いも当然だと思いましたけど、葛藤とすれ違いに直面しながらも、もう一度向き合ってリスタートした2人のこれからに期待です。2024/04/14

真白優樹

12
唯一の家族であった兄を病気で亡くした少年が兄の婚約者と暮らすことになり始まる物語。―――夢を継いで、託されて。その先に生まれる新たな愛。 忘れられぬ人、という共通の相手が根底にいるからこそ切なさと悲しさが締め上げている物語であり、約束された幸せに至る為、心を揺らしながら少しずつ前を向いていこうとする二人の姿が心に沁みる物語である。果たしてこの先、二年後の幸せに至るまでどんな障害があるのか。始まったばかりの継ぎたい夢は、どんな道筋を辿って叶えられていくのだろうか。 次巻も須らく期待であるべし。2024/04/20

bluets8

8
他人以上家族未満の一つ屋根の下ラブストーリー。……ラブ? メイン二人が亡き兄(婚約者)を理由に一生懸命自分に言い訳している様で、もどかしさや痛々しさは感じても甘酸っぱさは感じなかった。好きになってはいけない相手を好きになる物語って、ままならない自分の感情に振り回されるのが醍醐味だと思うのだけど、主人公に驚くほど感情の起伏がない。兄が亡くなったばかりで仕方がない面もあるかもしれないが。シチュエーションとキャラクターの性格が噛み合ってない印象。この先ちゃんと“ラブ”ストーリーになれば噛み合ってくるのかな。2024/04/19

ヴァル西野

5
亡き兄の婚約者と共に兄の未了の夢を果たす話。 泣き系とは違うが、故人を追憶するほろ苦い雰囲気が良い。文章も丁寧。 ただし恋愛要素が薄い割には、ラブコメの定番場面を入れるのに違和感を感じる。作品全体の雰囲気に合わない。また、女性サブキャラの美しさをわざわざ強調する必要、ある?そこが唐突に感じるのがいささか惜しい。 今後引き続き様子を見ます。感想動画: https://youtu.be/HEmDS_qqLj82024/04/23

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