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内容説明
私は2019年から現在まで、某大学で毎年数回の講義を担当させてもらっている。美術家としての私がその時々に考えたこと、伝えたかったことをお話しするのだが、これまでの議論を振りかえってみると、「生き延びる」というテーマに関連した内容が意外に多かった。(「はじめに」より)セルフポートレイト作品で知られ、「私」の意味を追求してきた美術家が、「生き延びるとは何か」というテーマに取り組んだ人生論ノート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シリウスへ行きたい
83
こういう本が好きだ。恥ずかしながら本の概要を詳しく説明する状況にはない。芸術とやらが人間生きるに必要かといえば、なくても生きていける。ごく一般的な社会生活では、むしろ変に芸術性を持つと変人扱いで、ある意味、生きていけない。むしろ動物か阿呆でバカ同然に振る舞うのが、賢い生き方だ。芸術を好む人は、しっかりわが道を選んで、芸術に生きるのが、一番適切な生き方だと思う。そのなかのごく僅かな人が芸術家として生きることができる。芸術家として生きていけなくても、普通に生活して芸術を愛することができればそれでいい。2025/09/20
チェアー
4
生きることを生き延びることに変えること。生き延びることは美を目的としてはいけない。ただ今日を生きるのみだ。いい悪いはない。結果としてそれを「美しい」「美しくない」と周囲が評価するのは構わない。しかし、「美しい」という評価を得ようと生きてはならない。目的ではなく結果でありたい。2024/09/10
はちまる
3
タイトルに惹かれたのだけれど、答えは見つからなかった。森村さんにそれを求められるのかと思い、本を買って失敗したかとも思ったが、「アイデンティティが空白」というテーマの作品に対する批判の言葉を赤裸々に書いていて正直な人と思った。司馬遼太郎『坂の上の雲』と夏目漱石『三四郎』の比較は「ほー」と思った。『竜馬がゆく』を読んだところなので、なるほどなと思った。これから『坂の上の雲』を読もうと思っているから余計に。「生き延びる」というのはどういう意味なのか、芸術が生き延びることなのか。2024/09/18
rou
3
「生き延びるために芸術は必要か」この問いに対して必要か不要かを結論づける書籍ではなく、生き延びるというテーマを、芸術を交えた多方面から考える書籍だと思いました。芸術家が時代をどう生き延びてきたかを下地に、今を生き延びるために必要な考え方というものが見えてくる気がしました。まばゆい勇ましさも時には必要でしょうが、したたかな牛のように生き延びる必要性を説いています。2024/07/18
pppともろー
2
若干タイトルと内容にズレはあるが、生き延びるために求められる価値観も様々。2025/04/15




