光文社新書<br> ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?~進化の仕組みを基礎から学ぶ~

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光文社新書
ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?~進化の仕組みを基礎から学ぶ~

  • 著者名:河田雅圭【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2024/04発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334102920

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内容説明

ダーウィンの『種の起源』刊行から150年以上、進化論のエッセンスは日常に浸透している。変化できるものだけが生き残る。こんな言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。しかし、生物の進化はそんなにシンプルなのか。すべての進化は生存に役立つ。否、偶然による役立たない進化もある。生存競争に敗れれば絶滅。否、生存競争から逃れることもある。複雑だけども面白い生物の進化。本書ではその仕組みを最新研究も交えて解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

135
アメリカの聖書至上主義者は、進化論は神の意志に反するとの理由で学校で教えるのを禁じようと必死という。バカな連中だと思っていたが、複雑怪奇な進化の仕組みを学ぶのは別の意味で困難である事実を突きつける。進化とは決して単純な変化でなく、従来の常識だった「種を存続させるための自然選択」は実はあり得ない。このため昔のように社会ダーウィニズムや優生学に引き付けて議論することはできず、遺伝子工学やゲノム解析など生命科学の最新状況を知らねばならないのだ。進化論とは少し勉強しただけで理解した気になる怖さの象徴かもしれない。2024/07/29

テト

26
少し難しく感じ、じっくり読んでみたが、正しい認識で進化論を知ることができた。現状の今の生物を知ることと、進化の視点で知ることの違いや、考え方の積み重ねは進展は現在進行形で、現在の科学の成果をアップデートして、過去の誤解や偏見を正確に認識することの大切さを知ることができた。生物における多様性や生物の種の本当の意味についてのお話は、いろいろな地球上の生物の振る舞いの仕組みの反映として考えることができた。2024/09/22

ヘビメタおやじ

14
進化について、明らかに誤解していたことに気づかされる本です。生物は適応するために進化すると思っていたので、そこに意志のようなものを勝手にイメージしていたことを知らされました。アレルという言葉も初めて知りました。アレルの変異が進化を生み、それが有利か不利かで自然選択により、その生物の有り様が変わっていく、その結果が進化ということ、言われてみれば当たり前だけど、世の中では誤解されていると自らをもって分かりました。利他的な行動が進化として定着するのは、かなり条件が難しいことも面白く読みました。2024/08/18

おやぶたんぐ

10
一般向けの装いなんだけれど(出だしはポケモンだし)、衰えつつある脳みそ抱えた門外漢には辛かったーある程度分かってる人なら読みこなせるのかなーp188では、以前に読んだ「生物はなぜ死ぬのか」(ttps://bookmeter.com/reviews/100176468)がディスられていて興味深い。種(集団)の生き残りと進化の関係は、どちらが原因で、どちらが結果なのか? 生き残りは結果に過ぎないとする筆者の立場でも、進化を人為的にどうこうしようとする優生論が、馬鹿げたものであることに変わりはないようである。2024/05/27

忘れ草

8
進化論については少しは勉強してきたつもりだったが、「進化」の定義からして私は全然理解できてなかったことが判明。にしても本書は凄い。ダーウィン進化論に対するよくある誤解を、ひとつひとつ丁寧に正していくだけでなく、最前線の研究の成果を、膨大な文献のなかから紹介。進化論についてこれまでモヤモヤしてたり、納得いってなかった部分が、ほぼ網羅されてる感じだった(理解できたかどうかは別)。また著者の立場は、自然選択が働く対象に「個体」「遺伝子そのもの」に限らず「集団」をも考慮に入れているので「遺伝子還元主義」とは違う。2024/09/24

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