一級建築士矩子と考える危ないデザイン

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一級建築士矩子と考える危ないデザイン

  • ISBN:9784296204632

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内容説明

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住宅や建築物が人にけがを負わせたり、病気などを誘発したりするようなケースは少なくありません。こうしたトラブルが生じる背景には、設計や施工、維持管理が適切ではないケースが潜んでいます。
本書では、身近な建築物で生じた、転倒や墜落、落下物との衝突など身近な事故事例を紹介します。そして、こうした事故が発生する原因と事故を防止するための具体策を人気建築漫画「一級建築士矩子の設計思考」(鬼ノ仁/日本文芸社)のキャラクターによる分析イラストを交えながら、わかりやすく解説します。

目次

第1話 滑り・つまずき
 交通事故の3倍の死者が出る平面上の事故
 同じフロア内でまさかのつまずき
第2話 外壁落下
 裁判事案の1割弱占めるタイルのトラブル
第3話 開口部落下
 窓開けで加害者になるリスク
 省エネ改修時のリスクにも注意
第4話 開口部からの転落
 窓からの子どもの転落がなくならない
 窓からの転落が学校で続出
第5話 水平開口部からの転落
 上に乗れる「見えない」窓が危ない
 教訓生かせぬ管理者に賠償命じる
第6話 挟まれ・ぶつかり
 4年で500件超、子どもと高齢者が危ない
第7話 反射光害
 まさかの反射光害で近隣トラブル
 火災も招く反射光害
第8話 糞尿被害
 完成後間もなく糞害に遭う
 構造物にも糞尿が悪影響
第9話 シックハウス
 頭打ちのシックハウストラブル
第10話 注意すべき4つのデザイン
 深層を探らねば事故は繰り返す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

55
人気建築士マンガと建築雑誌日経アーキテクチャのコラボで、事故や問題が発生した実際の建物を、原因と対策まで含めて紹介している。床段差での転倒、開口部からの落下、ガラスファサードでの反射光害、鳩が棲みつくバルコニーの糞尿被害etc。建築会社は竣工引渡し後の運用にはあまり関わらないので、知らないことがたくさん紹介されていて、かなり勉強になった。マンガも雑誌も建築業界の読者を想定したメディアだから「みんな良い物を作ろうと思って設計施工してるのは知ってるけど、、、」という優しいスタンスで、読みやすかったです。2025/01/11

二分五厘

24
仕事上いろいろな建築設計図を目にすることが多いけど、明らかに部材上このままだと問題が起こりそうな箇所に気付いてしまうことがある。外部で足が乗る所に御影石の磨き仕上だったり(雨や雪で滑るもと)、細かな段差の蹴上と段板が同系色だったり(躓きのもと)この本に書いてあるような事例も。そんな時、うまく説明出来なくて信頼されないのかな…「もう少し考えてみます」と言われて、有耶無耶にされることが多い。実際施工後になって「やっぱりなんとかして」となることもあるし。もっと頼れる人間にならないとなぁ。2024/06/02

kei-zu

21
おもしろかった。一級建築士を主人公にしたマンガの主人公が建築物の意匠に潜む「危険性」を紹介する。 公営施設が多く取り上げられているのは、国賠法の関係と報道で取り上げられる例が多いからだろうけど、「なぜ危険性が放置されたのか」は大事な視点。 ハード管理だけでなく、政策論の発想としても役に立つのではないかな。2024/06/23

kenitirokikuti

12
図書館にて。2024年4月に『矩子』第3巻と一緒に刊行。以前web「日経クロステック」で鬼ノ仁せんせの『矩子』書評がアクセス取ったらしく、日経BP社側がニチブンと鬼ノ仁せんせにタイアップをお願いしたそうな。元は日経アーキテクチャに掲載された建築事故の記事集で、それをweb配信&単行本化のため、漫画イラストをつけたというもの▲交通事故よりも平面での転倒の方がずっと多いそうな。俺も老化により視力低下が進行して、わずかな段差に足を取られることが増えてしまった。自分の靴は見えるけど、下り階段の一段下がかすむのよ2024/05/12

やん

9
図書館の新着本。表紙だけ見ると⁇な印象だが実に真面目な内容。転倒、外壁落下、窓からの転落など実際に起きた建物を巡る事故を取り上げながら建物の安全について教えてくれる。マンガを取り入れることで専門的な内容への敷居が低くなるし自分のような門外漢にもわかりやすくなっている。ちなみに近所の店に白いタイルに黒い目地の階段があって段差がわかりにくいのが危ないなといつも思っていたが、本書でも似たような階段が紹介されていた。他にも危ない段差はどこにでもあるよね。一級建築士矩子が出てくるマンガも探して読んでみたい。2024/05/05

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