ブルーバックス<br> 大陸の誕生 地球進化の謎を解くマグマ研究最前線

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ブルーバックス
大陸の誕生 地球進化の謎を解くマグマ研究最前線

  • 著者名:田村芳彦【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2024/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065352496

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内容説明

地球の大陸は謎だらけ。そもそも地球にはなぜ大陸があるのか? そんなことすらわかっていなかった!

【海の惑星? いやいや、大陸の惑星】
地球の大きな特徴として「海」が挙げられる。地球表面の多くの部分を液体の水が覆っている。カラカラに渇いているお隣の惑星(火星や金星)とは大違いだ。
逆に見れば、地球には海に覆われていない場所(陸)がある。じつは、岩石学的には、この「陸」こそが地球の特徴である。
地球表面を構成する岩石は、海洋底と陸で明確に異なる。火星や金星の表面を覆う岩石は、地球の海洋底の岩石と同じ「玄武岩」。地球の陸地を構成する「安山岩」は、火星や金星には存在しない。ほかの惑星には存在しない安山岩に、地球表面の3割が覆われている。
地球にはなぜ安山岩があるのかーー? これが、本書が挑む最大の謎である。

【マグマをめぐる冒険】
地表の岩石はすべて、マグマが冷え固まったもの(火成岩と総称される)。マグマの大部分は、地下の岩石(マントル)が溶けたもの。したがって問うべきことは、「安山岩をつくるマグマはマントルでどのようにして生じるのか?」となる。
火成岩研究をライフワークとする岩石学者の「マグマをめぐる冒険」へご招待! わたしたちの大陸についての知識が大幅にアップデートされること間違いなし。

【おもな内容】
序章 岩石学者なのに“海の研究所”に入ってみた
第1章 大陸とは何だろう?:地球の層構造を知ろう
第2章 地殻の材料はどうやって生まれる?:マグマの生成条件を知ろう
第3章 大陸地殻の材料はどこでできる?:安山岩マグマの生成条件を知ろう
第4章 西之島は大陸の卵か?:大陸生成モデルを検証しよう
第5章 最初の大陸はいつできたのか?:40億年の歴史を復元しよう
終章 岩石学者が大陸と生命の起源を考えてみた

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

78
マグマはマントルでできる。マントルはかんらん岩でできていて固体のマントルが何らかの理由で融けると液体のマグマができる。大陸プレートは安山岩質、海洋プレートは玄武岩質マグマによってつくられる。著者の所属するJAMSTEC(海洋研究開発機構)は伊豆・小笠原弧の海洋地殻を調査・研究し「大陸生成」のメカニズムに辿り着く。伊豆半島から一直線に南に延びる伊豆諸島は海面に顔を出した火山島で、明神礁などの多くの海底火山も連なっている。最近、火山爆発を起こし新島を形成した西之島もそのひとつ。⇒ 2024/04/22

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