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内容説明
「頭がいい」とは、IQや記憶力だけでなく、感覚や運動能力、アートと創造性、他者の気持ちがわかる能力なども含まれる。どんな仕組みで良くなるのかを脳科学の観点から解説する。そのような能力を発揮し続けるための力を「脳の持久力」と名付け、そこに深く関係する脳細胞、アストロサイトの働きを紹介し、人間の脳とAIの比較、今求められる知性について著者の考えをまとめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天婦羅★三杯酢
1
脳科学の本と言われると、あるベストセラーのおかげで逆に胡散臭いイメージが付いてしまったのだが。 この本は、いわゆる脳味噌至上主義ではなく、脳というものを身体や人間の関係性まで含めた相互作用の中でどのような独自性を発揮している存在であるかを説いている。 特に、脳に3つのフィルターがあり、知覚や情報はそれらを通り抜けて脳に入り、脳から出力されるというモデルを提唱し、単なる論理的思考のみならず、感情の扱いや身体の動かし方にも「頭の良さ」は関わってくると言う事を繰り返し説いている事に好感が持てた。2024/04/18