恋と誤解された夕焼け

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恋と誤解された夕焼け

  • 著者名:最果タヒ【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 新潮社(2024/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103538134

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

《だから空がとても赤く燃えている。ぼくは愛されたい。》――今、ここにいる私たちの魂の秘密は、詩のコトバによってしか解き明かすことができない。《どこからなら、きみを連れ去る神様の手のひらがやってきても平気か、教えて。水平線か、地平線?》生命と世界の光と影をあますところなく照らし出す決定的な43篇。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

189
コロナ禍によるソーシャルディスタンス、ロシアによるウクライナ進攻を経たためか、届かない言葉や思い、無慈悲な戦争が詩になっている。怒りにも似た激しい言葉が、僕の心に強く打ち突ける。心臓が共鳴し、僕の心音は不整になる。これは、令和時代の中原中也だ。2024/07/21

シャコタンブルー

55
暑い。蒸し暑い。本を読む気力が・・こういう日は重厚な作品よりもサクサクと読める詩が最適だ。かつ丼よりそうめんを食べたい気分(笑) 相変わらずの鋭い切り口や独特の表現に魅了される。今作は「死」「血」「心臓」というキーワードが多かった気がする。執筆時にウクライナ戦争が勃発したのも作品に影響しているのかも知れない。「爆撃機に乗って 」は戦争の矛盾、愚かさ、責任の所在「お前は誰だよ」どうにもならない現実を突きつけられた。2024/07/05

tenori

42
最果タヒさんの第12詩集は恋愛的な要素よりも社会的メッセージ性が強い印象。例えば『爆弾機に乗って』という作品。タイトルは戦争を想起させるし、実際にそうとも読み取れるのだけれど、SNSで個人情報を曝す行為や誹謗中傷、差別や偏見、苛めに対する警鐘なのかなとも感じられる。価値観とか正義は世界中に存在している人の数だけあって、それは詩をどう解釈するかってことにも似ているように思う。「よくわからないけど何か気持ちが動くよね」くらいの感覚を最果タヒは許容してくれる気がするし、だから彼女の言葉に触れたくなる。 2024/12/04

ゆっき

28
初読みの詩人・最果タヒさん。美しい言葉が散りばめられた43篇。初めの「流れ星の詩」からグッと心を掴まれた感じ。「地平線の詩」もお気に入り。短い言葉で紡がれた詩の方が私には届くようです。2024/06/24

いちろく

18
あとがきの書き出しで、「きみの心音になりたい」と記した著者の詩集。常に掌編小説を読んでいる感覚だった。タイトルの名をかした詩はなく、全体を通して付けられたと思われる本のタイトルも中々。2024/08/28

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