内容説明
異常なほど娘に執着した母親。やがて彼女は薬物依存症に陥った。「いっそ死んでくれ」と願う娘と「産むんじゃなかった」と悔やむ母。母に隠されたコンプレックス、そして依存症家族の未来とは。医師として活躍する著者の知られざる告白。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
22
凄まじい自伝。おそらくは境界性人格障がいだった母親。思い通りに事が運ばないと急に激高する、孤独を異常に恐れるあまり、子供が自律する事をとことん阻むか暴力で押さえつける。しかも整形、オピオイド、テレビショッピングに極度に依存していく。オピオイドが切れた時の記述が生々しい。そんな地獄に見えた光が竹村道夫医師の外苑神経科という依存症外来。ここで学んだことがイネイブラーをやめるという覚悟。依存症患者を支えてしまっている自分と父親。依存に加担している事実にまず気付かされる。母の呪縛、一緒に助け合った父親の早い死。2024/05/10
kanki
17
母はオピオイド依存。自分の願いは、心から安心できる場所がひとつでいいから欲しい。医学部の勉強なんか、家庭内の苦痛に比べたら取るに足らないレベル。2026/03/11
cao-rin
16
この手のタイトルに敏感だ。著者はおおたわ史絵医師。華やかなイメージとは裏腹にこんな壮絶な経験をされていたとは…著者のお母様、人格障害も疑われる上、薬物依存症でご家族で苦しまれた。私の経験と比べても無意味だが、私の母は依存症でなかっただけマシだったのか?いや依存症なら病気とも思えるが、私の母は私に依存し自暴自棄な生き方をして私を苦しめた。結果的に私も著者も母親を「捨てた」のだ。私も今は色々思いもあるが当時は著者と同じくどうしようもなかった。不幸な事である。依存症の家族をお持ちの方は一読されるといいと思う。2024/05/10
めまい
4
プリズンドクターという職が気になり手に取りました。おおたわさんは、自身がなぜ医師であるのか、なぜテレビに出るのか、なぜ刑務所で受刑者を診察する必要があるのか、徹底的に自分と向き合って来られたのだろうという印象を受けました。普通に生きるだけではなぜダメなのか。依存症患者が家族内にいることは、本当に苦しみしかないです。数十年前の、治療も診断も曖昧で非難対象でしかなかったころに、これだけ強い心を持って挑まれてきたことがすごすぎます。2024/09/15
びーる
3
図書館本。ウチの母83歳、アルコール依存症なの。私もう10年以上死んでくれ、と思ってんの。その母がこのママに何もかもそっくり。ウチはそこまでお金なくてお手伝いさんいないから、後始末は当然結婚して家出た私ね。母、多分asdか境界型と私も思ってるんだけど(親族に重度自閉症もいるし)まぁ衝動が抑えられないんだろうね、酒と並行して買い物、誰でもお金払えば手に入る合法的なヤツってタチ悪いよね。ウチも父が病気になったとき罵ってた。あれは辛かったな。私はまだ疲れてて先生みたいに思えないけどね、同じ人いるんだ、って救い。2025/07/10




