内容説明
かわいい野良の小次郎が亡くなった後は、メイン・クーンのフィンとダーヴァルの兄と妹。猫嫌いがだんだん愛猫家に変身する無類の自分史。ボストン再訪を併収。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
14
生きて血の通う者たち(動物でも人でも)と面と向かって付き合おうとするとき、思いがけず、自分の知らなかった面(意識して隠していたのかも)に出会って驚くこともある。相手の中に自分をみているのかもしれない。もしかしたら、それを確認するために、人や動物と出会ったり別れたりしているのかもしれない。2012/06/04
utataneneko
3
女性英文学者で大学教員である著者が、ある日、ふと思い立って野良の子猫を飼い始めてから、どんどん猫に魅了されていくさまを描いたエッセイと、かつて留学したボストンを40年ぶりに再訪する旅行記などが収められている。猫との関係を描きながら、自分の半生や、家族との関わり方などを振り返るものになっているのはさすが。時折英文学の作品が引き合いに出されたりするのも興味深い。最後に収められた、留学時代に知り合ったドイツ人女性について語られた「シーギー」も印象深かった。2012/01/03
timeturner
1
猫には甘いが人には辛い、意地悪(インテリ)ばあさんがかっこいい。2011/12/15
Ito Kazuyo
0
猫嫌いな人が猫を飼う話が興味深いなと借りた本。わかりあえない同士。面倒なこともある。けど、関わり合えるあたたかな存在を求めてしまう。言葉で通じない相手だからこそ、自分の在り方を省みさせられるのかもしれない。2017/12/07
kei
0
☆☆☆2017/08/16