内容説明
計223種のチョウを採集した背景と共に写真を添えて紹介する、圧巻のチョウ採集記・図録。採集歴半世紀にわたる著者による、日本に生息する二百数十種のほとんどを網羅した渾身の一冊。それぞれの蝶に対する想いや採集時の想い出が読み物として簡潔にまとめられており、“採集”“蒐集”という行為へのロマンや興味を掻き立てる、チョウ採集記の決定版！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
福ノ杜きつね
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捕虫網を手に取らなくなったのは、いつ頃であっただろうか。蝶の採集に熱狂した少年時代は、昔日に過ぎたとはいえ、ページを捲る度に鮮やかな記憶が蘇る。真剣に蝶を追った人にしか綴れない、心ときめく記録がそこにあった。時代の変化によって減少した蝶、増えた蝶、そんな変遷を垣間見ることができるのも興味深い。さて、今夏は再び網を手にしてみようか。記憶を彩るかつての友たちに会いに行こう。あの原で、あの山で、今も元気に飛び回っているだろうか。2024/07/20
