新潮文庫<br> 令和元年のテロリズム(新潮文庫)

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新潮文庫
令和元年のテロリズム(新潮文庫)

  • 著者名:磯部涼【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2024/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101028422

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内容説明

20人を殺傷して何も言葉を残さず自殺した川崎無差別殺人犯。引きこもりとされる長男を殺害した元農水事務次官。戦後で最も多くの死者を出した京アニ放火殺人犯。自動車を暴走させて母子の命を奪い、「上級国民」という言葉を生んだ元高級技官――。令和の幕開けに起こった新時代の多難を予感させる事件から浮かび上がってくる現代日本の風景とは。安倍元首相殺害事件を追加取材した完全版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

25
ここ数年に起きた有名事件を取り扱ったノンフィクション。取り上げられた事件により濃淡があるが、特に農水省元次官による息子殺人事件はよく取材されていると思う。当該事件の当事者の一人を個人的に知っているが、知らなかったことも多く書かれていた。これらの特殊な事件から世相を分析することは少し無理があると思うが、あとであの時にあんな事件があったと振り返るにはよい一冊なのかと思う。2024/05/01

JILLmama

18
ルポ本でもないし、事件の解説?がダラダラ続く感じ。この方のルポ本「川崎」は読み応えがあって良かったんだけどな。ただ、令和からの数年間、とんでもない事件ばっかりなのは確か。2024/05/06

緋莢

14
図書館本。2021年刊行された元本に、「追章 令和三年と四年のテロリズム」を追加し、2024年に文庫化したもの。私立小学校のスクールバスを待っていた児童や保護者を襲撃し、その直後に犯人が自殺した川崎殺傷事件、元農林水産省事務次官の父親が、家庭内暴力をふるう引きこもりの息子を殺した元農林水産省事務次官長男殺害事件(+その裁判)、京都アニメーション放火殺傷事件、池袋を筆頭とした 高齢者ドライバーによる事故(続く2024/10/10

Katsuto Yoshinaga

12
テロリズムに関する主要な学説や主要国の法律に共通して含まれる共通の三要素として、「政治的な動機」「恐怖の拡散」「違法な暴力あるいは威嚇」をあげた上で、「川崎殺傷事件(岩崎龍一)」「元農水省事務次官長男殺害事件(熊澤英昭)」「京アニ放火殺人事件(青葉真司)」(*カッコ内は犯人名)の三つの事件+αを、あえて”令和のテロ”としたルポであり、示唆の多い社会評論。これらの事件はテロの共通要素から逸脱したところが多分にあるが、犯人とその周辺人物への取材は丹念で、テロと提起した理由とともに、興味深く読ませてくれた。2025/04/19

フラチキさんです

8
★★★★★ 初読み作家さん。働いている書店の店長によるおすすめ本です。令和に起きた事件の数々を、社会的影響力を考えてテロリズムとして捉えたノンフィクション。ニュースを見ているだけでは把握しきれない細部まで綴られており、大変読み応えがありました。犯行を起こした人の境遇から、令和という社会の全貌を浮かび上がらせる、そんな書き方は妙に説得力がありました。知らない事件もあり、私は全然ニュースを見てないんだなと焦ったりも...。最初は淡々としており読みづらく感じましたが、意外にも面白かったです。川崎も読んでみよう。2024/07/23

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