あなたがあの曲を好きなわけ: 「音楽の好み」がわかる七つの要素

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あなたがあの曲を好きなわけ: 「音楽の好み」がわかる七つの要素

  • ISBN:9784759823554

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内容説明

私自身、音楽や感情、それに脳についてはよく知っていると思っていたが、
本書からは実に多くのことを学べた……卓越した一冊である。
――ダニエル・J・レヴィティン(『音楽好きな脳』著者)

この本には夢中になった。
自分が好きなレコードを好きになった理由が理解できたから、
次の宝探しの地図を手に入れたようなものだよ。
――モビーン・アザール(ジャーナリスト、『プリンス1958-2016』著者)

これほど驚くべき本を書けるのはスーザン・ロジャースしかいない。
音楽に対する愛情、歴史の創造に携わったレコーディングスタジオでの
幅広い経験、このテーマに関する深い知識――これらを持つ彼女のおかげで、
自分が人生で音楽を愛する理由が理解できた
――デュエイン・チューダール(著述家、テレビプロデューサー)

<I>〝殿下〟プリンスの名作を手掛け、
全米ナンバーワンヒットをプロデュースした著者が、
あの曲にどうしようもなく惹かれる理由を探る。
</I>

数々の名作を手掛けた音楽プロデューサーから認知神経科学者に
転身したスーザン・ロジャースが、音楽の七つの要素
(本物らしさ、リアリズム、斬新さ、メロディー、歌詞、リズム、音色)
に基づく「リスナー特性」によって、好きな曲で心が動かされる
理由を明らかにしていく。この、リスナー特性を探ることで、
音楽とのつながりが深まり、自分の個性も見えてくるという。
科学に裏打ちされた洞察を織り込み、あらゆるジャンルの音楽に光を当て、
レコード制作の舞台裏やプロデュース術も紹介する本書を読めば、
音楽の楽しみ方が大きく変わる!

●目次
序曲(オーバーチュア)
第1章 本物らしさ――表現の聴こえ方
第2章 リアリズム――音楽の見た目
第3章 斬新さ――リスクの聴こえ方
第4章 メロディー――音楽の感覚
第5章 歌詞――アイデンティティーの聴こえ方
第6章 リズム――音楽の動き方
第7章 音色――音楽が呼び覚ますもの
第8章 形式と役割――音楽プロデューサーにとっての聴こえ方
第9章 一耳惚れ――あなた自身を表す音楽
終結部(コーダ)

●本文より
自らのリスナー特性を把握して、「あなた自身を表す音楽」を理解する能力は、
完全にあなたの中にある。自分が好きなレコードの特色やニュアンスを探り出し、
ほかの曲ではなくその曲を高く評価する理由を解明できるのは、あなただけだ。
自分の音楽の好みを探ることは、人との関係を追求することと同じくらいに
目を見開かされる自己発見の旅になる。(略)
自分の本性を見極める一番の方法とは、自らのプレイリストに飛び込んで
……耳を傾けることなのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

12
音楽は、単に演奏技術や作曲能力だけで成り立つものではなく、聴き手との関係性の中で完結する「体験」である。聴くという行為は、音楽体験を生み出すうえで、演奏と同じくらい重要になり得る。音楽を聴くことは、演奏者の意図を受け取るだけでなく、自らの経験や感性を通して再解釈する能動的な行為であり、それにはある種の努力や好奇心、愛情を要する。2024/12/14

harumi

10
私にも贔屓のアーティストやバンドがあり、行ける範囲でライブに通い続けているが、なぜ彼らの音楽に惹かれてしまうのかを知りたくて読んでみた。音楽を構成する7つの要素など、非常盛り沢山な内容で面白かったけど、結局、なぜその曲を好きになってしまうのかはよくわからなかった。「好きになるのに理由はない」ということなのかな。2024/06/03

おだまん

8
音楽の7つの要素について実践的かつ科学的知見に基づいて解説。自分の好みに意識を向けて内面を見つめることによって広がる可能性。2024/06/08

Y.Yokota

3
本物らしさ、リアリズム、斬新さ、メロディ、歌詞、リズム、音色の7つの要素から音楽を好きになる理由を科学的に考察している。全編通じて音楽愛が感じられて良かった。各要素は良い悪いではなく、特性として左右に表されるもの(例えば斬新さなら「なじみ深い←中間→斬新」)。また人は音楽を聴く時に自伝的記憶を思い浮かべるという。要は「好み」の問題が大きく、音楽に、特にジャンル間に良いも悪いもないということがよくわかる。第1章からシャッグスが登場するもの面白いけど、他にも多くの楽曲がジャンルレスに紹介されています。2024/08/17

Keikoh

3
音楽鑑賞から得られる報酬は自分独自のものである。スイートスポットを形作るのは、日々の生活、人生経験、偶然の出来事だ。①オーセンティシティ=首から上・首から下、②リアリズム=リアル・抽象的、③斬新さ=斬新・なじみ深い、芸術・名作、④メロディー=広い・狭い、スタッカート・レガート、シンプル・複雑、⑤歌詞、⑥リズム=緊張・緩和、タクトゥス、身体が動く、⑦音色=リスナー特性が個人特有 形式と役割=評論家・ミュージシャン・大衆 「それで構わない。俺の知る最高のミュージシャンには、ミュージシャンじゃない者もいるから」2024/07/19

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