内容説明
生き物たちは、驚くほど人間に似ている。シドニー大学の「動物行動学」の教授でアフリカから南極まで世界中を旅する著者が、好奇心旺盛な視点とユーモアで、動物たちのさまざまな生態とその背景にある「社会性」に迫りながら、彼らの知られざる行動、自然の偉大な驚異の数々を紹介。あなたの「世界観」が変わる驚異の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
結構読んでおられる方が多いので手に取ってみました。まさしくすごいレンガ本で読み出があります。昔読んだコンラート・ローレンツの同じ動物行動学の本の「ソロモンの指環」よりも読みやすく感じました。訳もいいのだと思います。南極にいるオキアミから始まり、シロアリ、ライオンなどの哺乳類、クジラ、イルカ、最後は類人猿ということでその行動がどのような意味を持つのかをわかりやすく解説してくれています。昔小学生時代に初めて読んだファーブル昆虫記を思い出しました。楽しい本です。2025/06/21
kinkin
96
分厚い本で読み終えるのに二週間かかった。いあysむしろ毎日少しずつ読む本だと感じた。全9章にわたって動物の行動や能力、社会性ほか読み応え十分だった。特にアリの行動について誰が指示しているわけでもなく皆ひたすら棲家を作り続けてゆく。他にも読みどころがありすぎて書ききれない。とにかく動物に興味のある方にはぜひおすすめの一冊。ただ写真は一歳使われていないので。図書館本2025/07/24
みゆ
72
700P越えの大作ですが、毎日少しずつ読み進めました。群れを成す動物たちの不思議がいっぱい。オキアミのような小さなものから、クジラやゾウなど大きなものまでテーマは多種多様。しかもこのウォード博士、海に山にサバンナにそれらの動物を追って世界中を駆け回ってるってのがスゴイ!動物たちの生態を間近に観察した興奮・感動が伝わってきます。知的好奇心が満たされる一冊、面白かったです(o^^o)2025/03/29
tonnura007
48
久方ぶりの生物の学習となった。オキアミやアリからチンパンジーまで、それぞれの生物がとてつもなく長い年月の中で得た生態について、著者のユーモアを挟みながら語られる。 人間が優れていて小さな虫は下等である、というような考えは消え失せる。蟻塚がキメラというのは面白いし、サバクトビバッタやドブネズミの記述には驚くばかり。また、雄と雌は生殖という意味だけで区切られるのではなく、役割分担することでその種の生存有利に働いているということも痛感する。 人間が及ぼす悪影響について語る部分は説教臭くなる所が玉に瑕。2024/04/23
グラコロ
32
群れや集団で生きる動物が社会生活でどのように行動するのか、シロアリからクジラまでさまざまな生態がそれはもうたんまりと網羅されている。イメージとは違い、驚きだったり意外だったり、ヘンテコだったり心温まるものだったりで、700ページ超えも何の苦も無く読ませる。お気に入りのエピソードは、群れから追い出された畸形のイルカを家族同様に迎えたマッコウクジラたち。泣ける。とても幸せな読書時間をすごせた。2025/02/05
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