コミックエッセイ<br> 望まれて生まれてきたあなたへ

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コミックエッセイ
望まれて生まれてきたあなたへ

  • 著者名:やまもとりえ【著者】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • KADOKAWA(2024/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784046835185

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内容説明

産まれたばかりの赤ちゃんを母親が埋める新生児遺体遺棄事件。そんな悲しい事件の犯人は、幼い頃に親しかった友人だった。
タイムラインに流れる事件の見出しと、感情的なコメント。あの頃、たしかに幸福な日々を送った「わたし」と「あなた」は、いったい何が似ていて、何が違っていたのか? 切なく儚い人生の断片を描く、渾身のセミフィクション。
『わたしは家族がわからない』『わたしが誰だかわかりましたか?』に続く、やまもとりえ最新作。

【あらすじ】家族から継いだ個人病院に勤務する小児科医のまどかはある日、母親が産まれたばかりの赤ちゃんを埋める新生児遺体遺棄事件が近所で起きたことをニュースで知る。テレビ画面に映る、無表情で疲れ果てた様子の容疑者の女性――それは、まどかが幼い頃に親しくしていた友人ののぞみだった。公園を走り回ったこと、夏にスイカを食べたこと、可愛い女の子の絵を描いたこと、東京で一緒に暮らす約束をしたこと……。まどかは、かつて幸福な毎日を過ごし、やがて少しずつすれ違い、別の道を歩んでいった2人の記憶を蘇らせるのだった。

【解説】
村井理子(翻訳家・エッセイスト)

【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真栄📖【本意外活動停止します。もう、何もかも疲れました】

14
なかなか複雑だなぁ~人間て難しい生き物ではあるけど…ここまで凄いとね…2024/06/27

ちろ

5
重い。けど、どこにでもある格差だと思う。恵まれている人は恵まれていることに気づけないよね。2024/06/27

aof

2
さらっと読めるのに、読後感がどーんとくる。 どこから支援に入ればよかったのか。グレーゾーンにいるこどもたちにはなんにもできない。 自分の人生を諦めない方法をどうやったら学べるのかな。2025/07/12

シュウヘイ

1
望まれて生まれてきたかどうか?難しい問題 子供の頃に遊んでいた子は今どこで何をしているのだろうか? 普通に育てて進学させてくれた親には感謝しかない2025/05/09

遠宮にけ❤️nilce

1
自他境界の薄い母親に自分の人生を明け渡してしまったまどかの苦しみと。頼りない大人の犠牲になることを引き受けて自分の人生を手放してしまったのぞみと。格差を周囲の視線から先に感じ取ってきたのはのぞみだろう。息苦しいまどかには彼女を羨むのぞみの気持ちが見えない。それどころかのぞみちゃんはいいなと思っていたところもきっとある。相手と比較し自分の苦しみを矮小化する必要はないけれど、見えていなかったという事実には気づかなくてはならない。自分とは違うモンスターのように共感の外へ押しやるのではなく。2025/03/09

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