シルクロードの滑走路

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シルクロードの滑走路

  • 著者名:黒木亮【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • ボイジャー・プレス(2024/04発売)
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  • ISBN:9784043755035

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内容説明

ソ連崩壊後の中央アジアの小国で、航空機を売り込む青年商社マンの熱い闘い!

大手総合商社のモスクワ駐在員である小川智は、中央アジアのキルギス共和国に旅客機を仲介する案件を進めていた。しかし、ソ連崩壊後の混乱の渦中の小国では、国際ビジネスの常識がまるで通じない。難航を極める交渉は、小川の熱意と粘りで一歩ずつ合意に近づくが…。ユーラシアの厳しくも美しい自然と、多難な歴史を背負う民族の姿を織り交ぜ、国際ビジネスの現場をスリリングに描き出す経済小説の傑作!

【著者】
黒木亮
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『メイク・バンカブル!』『地球行商人』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。

目次

プロローグ、第1章 亡命チェコ人、第2章 天山山脈の国、第3章 絲綢之路、第4章 米銀の白鬼、第5章 融資契約交渉、第6章 共産主義の常識、第7章 保険シンジケート破産、第8章 航空機引渡し、第9章 ジャンボ機購入計画、第10章 モラビアの森、エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速読おやじ

7
20代の頃、公的および民間の金融機関で航空機ファイナンスを齧っていたことがあり、専門用語などがとても懐かしかった。僕はそういう意味でこの小説をかなり堪能したのだが、一般の読者にとってはどこがどうクライマックスやねん?と消化不良だったのではないかと。サイドストーリーに盛り込まれていたクルド民族の話や、キルギス運輸省顧問のソフィアとのちょっとしたランデブーがもう少し広がりを見せていたら、と思うのは贅沢なのかな。黒木亮の小説は最後に読者にカタルシスを与えるという肝心なところがときたま弱いかも。2017/04/06

nyanlay

5
中央アジアを舞台にした経済小説。飛行機の契約が伏線になるのかな?それはそれで面白く、興味深かったのだけど、それがスッキリしたと思ったら物語もスッキリしてしまいました。経済がメインだったのか、民族がメインだったのかイマイチ判らなかったのが残念。2017/07/08

よしむら

3
緻密な描写で航空機ファイナンスビジネスの現場を描いている作品。登場人物の愛憎劇などは皆無な作風ゆえ、サラリーマンの活動記録か何かを読んでいるような気持ちになる。地政学や金融のちょっとした勉強にもなります。2019/03/24

naimon

3
飛行機を旧ソ連の小国キルギス共和国に売る物語。契約、資金調達、保険等のファイナンスとそれに付随するトラブル、そして、中央アジアの風景や生活を。 2009/07/18

HA

2
面白い。特にソフィアの儚さが美しく描写されている。最後はあら?という締め方ではあったが、面白かった。特に総合商社の新興国で働く機械部のイメージはかなり付くのでは。2020/04/18

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