内容説明
最愛の人を喪った悲しみにどう向きあうか。天才歌人である妻、河野裕子を亡くした永田和宏が、同じく最愛の人を喪った作家・歌人・医師たちと本音で語りあう。集英社クオータリー『kotoba』の連載を大幅に加筆修正し、書籍化。後悔や悲しみを抱えるすべての人に寄り添う1冊。
目次
作家夫婦の寄り添い方 小池真理子
夫として、科学者として 垣添忠生
それでも歌人は挽歌を詠む 小池 光
ありきたりでも寄り添う言葉 徳永 進
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
4
パートナーを亡くされた歌人で細胞生物学者の永田和宏さんが、同じくパートナーを亡くされた方々(作家・小池真理子さん、医師・垣添忠生さん、歌人・小池光さん)、そして多くの患者の看取りに関わられた医師・徳永進さんと語る本です。 僕は、妻に対して、「冷たい人間だなぁ」と思うことが多いのですが、夫婦のどちらかが死に直面せざるを得ない状況になった時、優しく接せれるかなぁ、、、と考えました。 何十年も積もり積もって出来た人間関係だから、すぐにうまくいくとは思えないのですが、少しづつでも変えていけたらと思った次第です。2024/09/19
coldsurgeon
3
人生のパートナー、伴侶を癌で亡くした人が、それにより生じた哀しみ、寂しさなどの感情を、対談するという形で表出する。4人目の徳川進氏は看取る側であるが、多くの人の死とその家族を見守ってきたので、、そんな感情をよく理解していると思った。生き残った身近な人間が覚えている限り、亡くなった死者という存在は、その人の中で生きている、という。悲しみや寂しさは、時間と共に薄れるが、それは忘れ里は違うもので、その人の中に吸収され溶け込むのだろうと思う。グリーフケアを考える上で、大切な想いが伝わる。2024/06/06
takao
2
ふむ2024/07/30
かたぴぃ
2
『ターミナルケアというと痛みを緩和することだと思われますが、(略)ケア(世話)ではなくキュア(治療)があることを忘れてはいけません。』『本当に大切なことは、これまでの日常そのままの言葉で別れをいえてこそ、心に違和感なく届く言葉になるのかもしれませんね。』伴侶を亡くした者同士の対談は心に響くものがあったが、最後にホスピスケアの徳永先生の章で、腑に落ちる部分があった。未来は全くわからないし、明日突然の別れに戸惑うかもしれない。悔いのないように生きる、きちんと伝えるって大事なことなのだ。2024/03/07
Go Extreme
2
作家夫婦の寄り添い方:病と創作活動 一人だと感じるとき 別の時間を生きる 個であることの心構え 昭和の恋愛 残されたものの時間 生物学と短歌 夫として科学者として:がん患者の家族 がんの再発 残された時間 在宅医療 死を経験 グリーフケア 書く→乗り越ええる がんの曲面 伴侶との対話 それでも歌人は挽歌を詠む:試行錯誤の温泉卵 亡き妻の遺影に歌を備える しんどいときに詠む歌 ありきたりでも寄り添う言葉:医療の道 鶴見俊輔との出会い 治す・看取る医者 キュアを忘れない 最後を過ごす場所 家=解放区 命の時間2024/03/03
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