内容説明
若手編集女子である小桜天(そら)は、忙しくも充実した毎日を送っていたが、ある日打ち合わせの帰りにトラックに轢かれてしまう。目覚めると、そこは病院ではなく、江戸時代!? 混乱した天は、通りかかった侍に拾われ、おふゆという三味線の女師匠に預けられ、その後、縁あって江戸の出版社で働くことに。そして仕事にやっと慣れた頃、なんと強引に雇われ店主に据えられてしまった天は、おふゆに小説(戯作)の才能があることを見抜き、ベストセラーを目指して彼女の本を出そうと奔走する。令和の編集女子が、江戸時代でもベストセラーを目指す、大江戸お仕事小説、ここに開幕!!
目次
第壱話 雷門天狗娘
第弐話 江戸の書店
第参話 蟷螂同心、山上弥一郎
第四話 新たな主
第伍話 女北斎
第六話 草紙狂騒
第七話 恋情本『転生御七振袖纏』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
エンタメ小説の若手編集女子・小桜天。編集部とトラブルになっていた大御所作家・瓦崎とトラックに轢かれ、江戸時代に転生する大江戸お仕事小説。通りかかった侍・遠野伊織に拾われ、三味線の女師匠おふゆに預けられた天。世話になりながら生きる術を探すうちに、やはり本作りに興味を持ち手伝うことになった地本問屋。謎も多い伊織が何者なのか気になる展開でしたけど、おふゆに小説の才能があることを見抜いて妨害されながらも諦めずず、令和で鍛えた編集の知恵と腕で彼女の本を出そうと仲間たちと力を併せて頑張った結末はなかなか良かったです。2024/03/19
のんちゃん
24
若手女子編集者の小桜天は、担当だった大御所作家と揉め路上で揉み合う内、トラックに轢かれる。そして目覚めるとそこは江戸時代だった。謎の侍遠野に助けられてその知り合いの三味線女師匠に世話になりながら、天はこの時代でも本を作る事を決意する。昔の本の作り方、流通、現代の本の売り方が江戸でも通じるかなど等、大変面白く読めた。最終章、遠野の正体がわかり、また、もう一人の現代から来た作家の存在も匂わせ、続編に期待できる終わりになっている。勿論、続きは気になるので、早速、続編を手に入れる手配をした。届くのが楽しみだ。2026/01/24
ベローチェのひととき
17
妻の本棚から借りてきた本。令和の若手編集女子の小桜空が、浅草でトラックに轢かれて目が覚めると江戸時代後半にタイムスリップしてしまい、江戸時代でも草紙作りに奔走するという時代物お仕事小説。とても面白かったです、 一気読みでした。個性的な女性が多々出て来ますが、私はももんじや「きばや」のおかみ、かやさんの受け答えが好きだ。次に続く様な終わり方となっているので、続編もぜひ読みたい。2024/11/23
はなりん
15
現代で編集者をしていた天はある時トラックに轢かれそうになり、気がつけば江戸時代に。通りかかった遠野伊織に拾われ、ふゆという女性の元で世話になる事に。特に特別な能力も前世の知識も使わず、江戸時代で何とか生活し、伊織の提案で出版社的な仕事をする事に。伊織をよく思っていない小物同心から仕事の邪魔をされるも、作者、絵師、彫師、刷り師すべて女性の職人達で流行の本を作っていくところは痛快。伊織の正体がまだまだ未知だし、天の顛末、この時代での活躍など続きがあればいいなぁ。2024/11/04
陽ちゃん
12
確か、新聞の新刊案内で取り上げられていた本。出版社で編集者をしている天(そら)は、大御所作家ともみ合いの末、トラックに轢かれてしまいますが、気づいたら江戸の町に転生!?夢なのかもと思いつつ、謎の武士伊織や三味線の師匠のおふゆの計らいで生きていく覚悟を決めた天は、地本問屋で働くことに。おふゆの文才を見出し、新作発売に向けて奮闘する天は、根っからの編集者ですね。江戸時代の本の作られ方が説明されているのも面白かったです。ラスト、どうやら天以外にも未来から来た人物がいるようですが…続く?2024/05/27




