内容説明
再会を約束していた太陽と雨。しかし、その約束の日に太陽は、雨の目の前で事故に遭ってしまう。瀕死の太陽を救いたい! 雨は突如現れた謎の「案内人」に「君が私に心を差し出すならば、私は彼の命を助けてもよい」と言われ、「五感」をひとつずつ、3ヶ月かけて「案内人」に渡すことになった。最初は「味覚」。パティシエを目指す雨にとってそれは失ってはならない感覚。が、雨は躊躇しなかった…。過酷すぎる運命を背負った雨と太陽。互いの幸せを祈ってつく、優しくて悲しい嘘の数々。「もしも」が許されない、たったひとつの世界線でふたりが見つけたものとは? 感動的なドラマのフィナーレまでのすべてがこの本に! 宇山佳佑によるオリジナル短編も収録。
目次
第六話 声の手ざわり
第七話 明日を生きる理由
第八話 きっと誰よりも幸せな今
第九話 いつか見る景色のために
第十話 人生いちばんの笑顔で
最終話 雨の音色と未来の約束
宇山佳佑 特別短編 Sun Story『雨と太陽』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nori
4
どちらかしか救われない切ない奇跡の結末は、そしてそのためにそれぞれがした決断とは。個人的にはメリーバッドエンドな雰囲気がとても好きでした。2024/07/20
栗山いなり
3
5感を失っていく女性と花火師を目指す男性との恋模様を中心に描かれる物語にしてドラマのノベライズ下巻。実は読む前にドラマのネタバレを食らってしまったんだけどそれでもノベライズの質が良かったせいかそれなりに読めた。ドラマも見てみたいっちゃ見てみたくなったかもしれん2024/04/14
ぶんぶん
2
「君が心をくれたから」の後編。 太陽の命を救うために心を失うことを選択した雨。 味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚と次々に失われていく。 千秋さんの正体はそうだったんですね。そして千秋さんの犠牲にも関わらず花火は届かなかったのが切ない。2024/08/10
みやび
0
☆52024/04/18